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速報・現地リポート

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全日本卓球選手権大会

●男子シングルス1回戦
矢吹悠(近畿大) 5、9、5 吉田智史(善通寺自衛隊)

 昨日紹介した秋田県庁所属の加藤夏海選手に続く、お仕事シリーズ第2弾。次は「国防」です。

 香川から出場の吉田智史の所属は「善通寺自衛隊」。日本の平和と独立、安全を守る陸上自衛隊・善通寺駐屯地が吉田の仕事場だ。
 香川出身で現在21歳の吉田は地元の尽誠学園高を卒業後、一度は県外の大学に進学したが中退。「社会人になっても卓球がしたかった」という思いと、自衛隊で卓球をしている知人の勧めもあって、自衛隊に入隊することを決めた。日常はと言うと、「(銃を)撃ったり、走ったり」というハードな訓練の日々。それでも「責任感のある仕事ですし、ハードだけど楽しい部分もたくさんある」と話す。
 普段は地元のクラブチームで小・中学生を指導しながらの練習。母校の尽誠学園高にも顔を出すという。学生時代に比べれば、練習量は大幅に減ったが「練習量は確実に減っているので、集中して練習する力はついたと思う。短時間でもしっかり集中してやれば、良い練習になります」と話す。「集中力が増した」と聞くと、普段の厳しい訓練も卓球につながっているのでは? と思ってしまう。練習の内容はフットワークなどよりも、サービス・レシーブからオールの展開など、実戦形式の内容を増やしたという。

 残念ながら1回戦で大会を去ることとなったが、「次こそは1勝したい」と抱負を述べた。自衛官として「国防」という大きな任務を全うしながら、楽しく、実りある卓球人生を送ってほしい。
  • 自衛隊・善通寺駐屯地に勤務

  • 卓球では守るだけではなく、攻撃もします