〈その3〉

ザンターなら V42 と R37 を使え!

簡単に言ってしまえば、ラザンターの性能は
扱いやすくて、スピードが速い。

スピードの速さが突出している。
その分、回転性能はまずまずの及第点に落ち着いている。

だから私はあえて言いたい。R50・R47・V47・R42 は良いラバーだと思うが、

ラザンターが特化している性能を、より引き出しているのは
「V42」「R37」である!

ソフトなスポンジを使ったラバーの中では、スピードが速く、回転もかかる。この性能は他にはない。
現在の卓球界ではラザンターの専売特許の場所と言えるだろう。

ラザンターの性能平均値は全体的に高い。

その中でも「スピード」「鈍感力」に特に優れているラバーなのだ。

スピードが特化しているので、アンドロジャパンは「ラザンタースピードガンチャレンジ」というボールのスピードを競う企画を各地で開催している。
スピードに自信があるから当然だ。

そして鈍感力。

単純にボールを打つだけならわからないが、相手のボールを受けることでラザンターの真価がわかる。

本誌では使ったことがないがここはあえて鈍感力という言葉で表現しよう。

めちゃくちゃ回転がかかるわけではないが、その恩恵で相手の回転の影響を受けづらい。
それをコントロール性能が良いと表現することもある。
相手のボールに対して、正しくラケット角度が出せなくても勝手に入る。

正直、デタラメに打っても割りと入ってしまう。
そこにスピード性能を上乗せしたのがラザンターV42 とR37 なのだ。
他のメーカーはどうしてもトップ選手に使ってもらいたいから、硬いスポンジで作りたがる傾向になるため、
37 ~42 度くらいのソフトスポンジのラインナップが手薄い。

軟らかいラバーだから仕方がない、と諦めていたソフトヒットユーザーが求める高性能がそこにある。
今までの軟らかいラバー以上の扱いやすさとスピードを持ったラバー。それがラザンターV42・R37 なのだ。

ラザンター V42

ラザンター R37

だから言おう。
真の性能を発揮したラザンターは V42 とR37 だ!

第4 回に続く
文=佐藤祐