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速報・現地リポート

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全日本選手権大会

●女子シングルス4回戦
田勢(十六銀行) 4、4、-6、-12、-8、4、6 坂本(中央大)
梅村(文化シヤッター) 14、-7、6、-10、9、6 浦(朝日大)

 今大会を最後の全日本とすることを表明している梅村礼と田勢美貴江。ともに学生選手とプレッシャーのかかる接戦となったが、終盤の戦術転換で乗り切った。このふたりが、続く女子シングルス5回戦(ランク決定戦)で戦うという、酷なドローになっている。敗れた選手は全日本の舞台を去る。それは毎年繰り返されている光景だが、現役引退となると話は別だ。
●女子シングルス4回戦
福原(ANA) -10、-2、8、6、3、3 野中(ミキハウス)

 女子シングルス4回戦、スーパーシードの一角、福原愛(ANA)が全日本のコートに姿を現した。初戦の相手、野中由紀(ミキハウス)のカットに出足苦戦するも3ゲーム目から4ゲーム連取し、初戦を飾った。「初戦だったので硬くて思うようなプレーができなかった。3ゲーム目からは、気持ちを入れ替えて4ゲーム連取できたので内容的にはよい試合だったと思う」と試合後の会見で初戦を振り返った。
 日本リーグの三菱重工長崎に所属している疋田選手は、かなりのイケメンプレーヤー。男子シングルス1回戦では、山崎(狭山ケ丘高)を下して2回戦進出。しかし、2回戦では徳永(希望ヶ丘高)に負けてしまいました。

 ちなみに今月21日発売の卓球王国3月号「日本リーガーファイル」で疋田選手が登場しますので、お楽しみに!
 武智(済美高)をストレートで下して4回戦に進んだ四元、3着目は漆黒のウェアで勝負。ただいま、4回戦で王輝(日立化成)と対戦中。ツッツキを主体に粘りまくっている。
 ジュニア男女の4強がでそろった。男子の町と神の青森対決は、中学生の町に軍配があがった。女子では、谷岡(エリートアカデミー)がセットオールのジュースで惜敗し、ダブルスのパートナー鈴木(エリートアカデミー)と揃っての4強入りを逃した。


●ジュニア男子 準々決勝
丹羽(青森山田中) 7、4、6 吉村(野田学園高)
吉田(青森山田中) 10、-9、10、7 森薗(青森山田中)
平野(野田学園高) 4、4、1 森(東山高)
町(青森山田中)  5、5、-10、-10、6 神(青森山田高)

●ジュニア女子 準々決勝
石川(ミキハウスJSC) 3、5、7 宋(青森山田中)
森(明徳義塾高)13、9、-14、-9、12 谷岡(エリートアカデミー)
鈴木(エリートアカデミー) -8、7、6、7 松本(四天王寺高) 
森薗(青森山田高) -10、9、8、4 前田(ミキハウスJSC)
●男子シングルス2回戦
松渕(明治大) 3-2 斎藤(埼玉工業大職員)

 斎藤清、シングルス通算102勝目はならず。前人未到の101勝という成績を残して、全日本の舞台を去った。対戦相手は明治大の後輩・松渕。劣勢の展開からよくゲームオールまで追いつき、最終ゲームも7-3とリードして勝利を予感させたが、ここからまさかの8連続失点。最後は7ー10から「伝家の宝刀」回り込んでのバックストレートへのフォアドライブがネットにかかり、終戦。試合後はサバサバとした表情を見せた。
●女子シングルス2回戦
四元(東京アート) -6、10、9、-9、5 荻原(JR北海道)

 バック表の前陣速攻対決。ピッチの早い両ハンドのラリー戦が展開されるが、四元はミスが少なく、ゲームオールとなるも競り勝った。四元は動きがよく、チャンスボールに対しては積極的にフォアでスマッシュを決めていった。
 黒×赤の左肩を出すユニフォームはフィギュアスケートを連想させた。金色の髪飾りに対しては、ルールに抵触するのではないかという審判スタッフの声も聞かれたが、不問だったようだ。
 高校生同士の対戦となった男子シングルス1回戦、笹尾(下写真左/湘南工大附高)対橋本(下写真右/希望ヶ丘高)。勝者は笹尾でした。
 実はこの対戦、筆者は3年前の地元のオープン戦で見たことがあるんです! 2回戦で筆者に勝った笹尾と、橋本が3回戦(確か)で激突。当時は二人とも中学生でしたが、ものすごいラリーを展開し、コートの周りには人だかりが。試合は、笹尾が2ゲーム先取したものの、逆転で橋本が勝利してました。
 あれから3年…、全日本に舞台を変えて行われた対戦。今度は笹尾に軍配が上がりました。

●男子シングルス1回戦
笹尾(湘南工大附高) -9、8、7、8 橋本(希望ヶ丘高)
「皆さんに101勝といわれ、自分にもプレッシャーを与える中でやってきた。しかしずっとなかなか練習もできず体重も落とせない状態だったが、年が明けてから体重も4kg落とせ、動けるようになった。酒も飲めない体になって、今は水のほうがおいしい。今朝起きて思ったのが、これで私が全日本で試合をする場はないのかなと。引退は28歳の時でしたが、今回はその時より悲しい。引退のときよりもプレッシャーがあった。現在はプレッシャーから解放されて、体が軽く、心も軽い状態です。」

今後は?との質問に対しては「埼玉県推薦もなくなるので、全日本に出るのは不可能ではないが、可能性は少ない。全日本でプレーはしたいが、とりあえずこれで区切り」
●男子シングルス1回戦
斎藤(埼玉工業大職員) 7、12、2 谷本(明徳義塾高)

 男子シングルス1回戦、記念すべき大記録が誕生した。斎藤清(埼玉工業大職員)がシングルス通算101勝をストレート勝ちで達成した!

 斎藤はさすがに往年のフットワークには陰りが見られたものの、ツッツキの変化や電光石火のカウンタースマッシュでそれをカバー。ゲームカウント1-0の第2ゲーム、5-10から挽回され、9-10でサービスミスが出るなど、やや詰めの甘さもあったが、ここで気合いを入れ直し、第3ゲームは8-0の大量リード。9-1から強烈なフォアスマッシュでマッチポイントを奪い、最後は斎藤の飛びついたドライブを谷本がネットミス。今大会一番と思われる報道陣の人垣の中で、キング斎藤は安堵の笑顔を浮かべた。
 対戦相手の谷本も、「斎藤相手にここまでガッツポーズを連発した若手はいないのでは?」と思うほど、気合い十分のプレーで対抗した。軽快なフットワークから放つフォアドライブは切れ味十分だったが、巧みにボールに変化をつけてくる斎藤の術中にはまった。

 どんどんスピードアップする現代卓球。その中で47歳にして新記録を達成した斎藤。この記録はしばらく破られないだろう。おめでとう!