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欧州リポート

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 ブンデスリーガ2部、第6節が行われ、ここまで単複ともに全勝と強さを見せていたユーリッヒの小澤吉大が今季初黒星を喫した。フリッケンハウゼンⅡの三部は単2勝、複1勝で3得点の活躍。シングルスでは今夏のユース五輪ベスト8のオルト(ドイツ)に勝利し、チームを勝利に導いた。試合の結果は下記のとおり

<11月9日 ブンデスリーガ2部 ユーリッヒ 0-6 ルールスタッド ヘルネ>

 ミュールバッハ/小澤 -7、-7、-9 マックバース/カルベルグ○

 小澤 -6、-11、-10 カルベルグ○

☆小澤吉大2部通算成績:単7勝1敗/複4勝1敗 (第6節終了時点)


<11月1日 ブンデスリーガ2部 フリッケンハウゼンⅡ 6-1 ケーニヒスホーフェン>

○三部/サルグ 10、6、11 ジェラルド/シュラー

○三部 4、8、-9、10 オルト

○三部 8、6、-8、4 ジェラルド

☆三部航平2部通算成績:単5勝1敗/複2勝1敗 (第6節終了時点)

  • 今季初黒星を喫した小澤(写真は2013年度全日本)

  • 三部は3勝の大活躍(写真は14年長崎国体)

 ブンデスリーガ第7節にフリッケンハウゼンの森薗政崇、グレンツァオの吉田雅己が出場。先日行われた全日学では決勝で丹羽を敗り、見事1年生で優勝を果たした森薗だったが、この日はトップでピチフォードにストレートで敗戦。チームも3−0で敗れた。吉田は2番で出場し、マテネに勝利。チームもザールブリュッケンを下して2位をキープし、首位デュッセルドルフを追う。試合の結果は下記のとおり。

11月2日ブンデスリーガ第7節

<オクセンハウゼン 3-0 フリッケンハウゼン>

○ピチフォード 9、9、9 森薗

○カルデラノ 8、4、-7、8 パイコフ

○ゴーズィ 6、7、5 チウ・リャン



<グレンツァオ 3-1 ザールブリュッケン>

○ガチーナ -7、5、-7、8、9 アポローニャ

○吉田 5、-8、8、4 マテネ

 グロット 9、10、-8、-9、-10 トキッチ○

○ガチーナ 7、8、-10、-8、8 マテネ



11月1日ブンデスリーガ第7節

<シュヴァレンベルク 3-1 マーバーツェル>

○メンゲル -14、6、10、4 フィルス

○ツボイ 9、-9、7、-7、8 王熹

 ドゥダ -7、3、8、-7、-5 ズース○
○ツボイ -7、-3、7、6、9 フィルス



☆森薗政崇通算成績:シングルス5勝6敗(第7節終了時点)
☆吉田雅己通算成績:シングルス6勝2敗(第7節終了時点)
  • 全日学を制した森薗だが、勝ち星が伸び悩んでいる(写真は14年全日学)

  • マテネを下した吉田。好調のチームの中で存在感を見せている(写真は14年全日学)

 10月29日に行われたブンデスリーガ第6節、吉田雅己所属のグレンツァオがハーゲンと対戦。10月26日まで全日学に出場、その後ドイツにわたった吉田は3番で出場し、アンドレアス・フェイヤーコナートをストレートで下した(このA.フェイヤーコナートは02年欧州ダブルスチャンピオンであるゾルタン・フェイヤーコナートの叔父にあたる)。
他のチームは10日前に第6節を消化しており、この日は試合がなかった。試合結果は下記のとおり。

10月29日ブンデスリーガ第6節

<グレンツァオ 3-2 ハーゲン>

 グロット -7、6、-8、-9 ワルター○

 ガチーナ -4、7、10、-8、-8 イオネスク○

○吉田 3、9、4 A.フェイヤーコナート

○ガチーナ 6、7、-6、6 ワルター
○グロット -9、9、3、-9、4 イオネスク
☆吉田雅己通算成績:シングルス5勝2敗(第6節終了時点)
  • ストレート勝ちの吉田。チームも2位と好調(写真は14年全日学)

 10月28日に行われたフランスリーグ第5節。アンジェ所属の松平賢二が出場するも2敗を喫し、チームは引き分けに終わった。松平はトップで左シェークドライブ型のオリベイラ、4番で遼寧省出身のペンドラ、陳天元に敗れた。結果は下記のとおり。

2014/2015 フランスリーグ・プロA第5節

<アンジェ 3-3 ロマーニュ>

 松平 -8、-9、3、-7 オリベイラ○

○ヨン・パーソン -8、6、6、8 陳天元

○ルンクイスト 4、8、7 サリフ

 松平 -7、-7、-2 陳天元○
○ルンクイスト 8、-5、7、8 オリベイラ
 ヨン・パーソン 8、-9、-9、7、-6 サリフ○
☆松平賢二フランス・プロA通算成績(第5節終了時点)
シングルス3勝2敗

 第5節までが終了したフランスリーグ。次節は11月18日に開催される。松平も日本に帰国、全日本総合団体、全日本社会人に出場する。
  • 国内大会のため一時帰国する松平。フランスでの成果を見せつけるか?(写真は14年前期

 先日行われたブンデスリーガ第6節のある1試合が大きな話題となっている。その試合はデュッセルドルフ対オクセンハウゼンの4番、カルデラノ(ブラジル)とボルの対戦だ。昨シーズン、ブンデスリーガを制し、今シーズンも首位を走るデュッセルドルフ。そのデュッセルドルフのエースとしてここまで6戦全勝と、存在感を見せているボルを18歳のカルデラノがストレートで下したのだ。

 昨年の世界ジュニアでシングルスベスト8に入賞、今年のジャパンオープンでは現世界ジュニアチャンプの張禹珍(韓国)を下してU-21を制覇、今夏のユース五輪では銅メダル獲得とメキメキと力をつけているカルデラノ。今シーズンから拠点をオクセンハウゼンに移して腕を磨いている。スカチコフ(ロシア)、ピチフォード(イングランド)、ゴーズィ(フランス)が所属するオクセンハウゼンでは4番手。カルデラノであってもなかなか出番がなく、ボルに勝利したこの試合が自身にとってブンデスリーガでの2戦目だったのだから驚きだ。
 オクセンハウゼンのHPでカルデラノはこの試合について次のようにコメントしている。「前日にコーチから明日はボルと対戦するだろうと言われていたが、いつもと同じように試合に臨めたと思う。卓球台を挟んで、ボルと向かい合った時、彼のように偉大で、メジャーな選手と対戦できることに幸せを感じた。最初は少し緊張したけども、1本目で良いボールが打てて、緊張も吹き飛んだ。ボルに勝てたのは嬉しいけど、チームが勝てたらもっとハッピーだっただろうね」

 生まれ持ったフィジカルの強さ、ボールタッチの柔らかさに加え、ボールに食らいつくガッツがカルデラノの魅力。欧州担当は今年のJA全農世界卓球、ジャパンオープンでカルデラノのプレーを見る事ができたが、「ワクワクさせてくれる選手」という印象を持っている。2年後の2016年には地元・ブラジルでオリンピックが開かれる。地元開催での活躍を目指すカルデラノにとって、欧州での鍛錬の日々はきっと成功へのステップとなるはずだ。カルデラノのブンデスリーガでのさらなる飛躍から目が離せない。
  • 現在世界ランク65位のカルデラノ。そのポテンシャルにヨーロッパの卓球ファンも注目

 フランスリーグ第4節が行われ、松平賢二が出場。フランスリーグデビュー戦となった前節では2勝をあげる活躍で、チームの勝利に貢献した松平。今節はトシッチ、パタンティウスの所属するセントルイスと対戦し、松平は2番で出場、トシッチを下し、チームもストレートで勝利した。
 ちなみに松平賢二選手のブログに登場した「ベンジ」ことベンジャミン・ブロシエ選手も3番で出場し、見事勝利を上げている。ブロシエはヨーロッパには珍しいバック表の選手。今年6月のジャパンオープンにも出場している。

↓松平賢二選手のブログはこちら
http://world-tt.com/blog/matsudaira/


2014/2015 フランスリーグ・プロA第4節

<アンジェ 4-0 セントルイス>

○ヨン・パーソン -2、7、10、8 パタンティウス

○松平 3、10、10 トシッチ

○ブロシエ 4、4、-8、12 ジュズバシッチ

○ヨン・パーソン -7、14、5、-11、9 トシッチ


☆松平賢二フランス・プロA通算成績(第4節終了時点)
シングルス3勝0敗

 これでアンジェは開幕から負け無しの4連勝。ガルドス、エロワ、イエレルを擁するシャルトレと同率で首位に立っている。3位には3勝1分けで昨年のECL王者・ポントワーズがつけている。フランスリーグ第5節は1週間後の10月28日に行われる。
  • 今節も勝利に貢献の松平(写真は14年全日本実業団)

  • 「ベンジ」ことブロシエも活躍(写真は14年ジャパンオープン)

 ブンデスリーガ第6節が行われ、森薗政崇が出場。森薗は2番でトキッチに勝利するも、4番でアポローニャに敗れ、チームも1−3でザールブリュッケンに敗戦を喫した。吉田雅己のグレンツァオは週末は試合がなく、10月29日にハーゲンと対戦する。

10月19日ブンデスリーガ第6節
<ザールブリュッケン 3-1 フリッケンハウゼン>

○アポローニャ 7、5、-9、-7、5 パイコフ

 トキッチ 3、-12、6、-8、-4 森薗○

○マテネ 5、9、9 チウ・リャン

○アポローニャ 13、-10、7、9 森薗

<シュヴァレンベルク 3-2 ブレーメン>

 メンゲル -8、6、-5、-9 シュテガー○

○ツボイ 7、9、9 クリサン

○ドゥダ 10、6、10 スッチ

 メンゲル 6、5、-7、-6、-7 クリサン○
○ツボイ -6、14、9、8 シュテガー

<デュッセルドルフ 3-2 オクセンハウゼン>


 ギオニス -7、-8、-9 ゴーズィ○
○ボル -7、6、3、6 ピチフォード

○アチャンタ 10、-3、9、-9、9 スカチコフ

 ボル -8、-9、-9 カルデラノ○
○ギオニス 11、-9、6、13 ピチフォード

<マーバーツェル 3-1 ミュールハウゼン>

 王熹 -2、9、-11、-4 ヒールシャー○

○フィルス 3、2、8 デービッド

○ズース -11、5、5、-7、9 ブルギス

○フィルス 6、-12、9、8 ヒールシャー

☆森薗政崇通算成績:シングルス5勝5敗
※第6節終了時点

 また、ブンデスリーガ2部では小澤吉大、三部航平が出場。ともに10月13日〜16日に行われた長崎国体に出場、大会終了後間もなくの試合だったが、ともに活躍。小澤は開幕からの連勝を今節も継続。どこまで無敗記録が伸びるのかにも注目だ。

<10月19日 ブンデスリーガ2部 ユーリッヒ 4-6 ゲルンスバッハ>

○ミュールバッハ/小澤 7、-6、10、-6、6 ズィブラト/エルランセン

○小澤 -11、5、9、7 エルランセン

○小澤 7、8、8 ウォーカー

☆小澤吉大2部通算成績:単7勝0敗/複4勝0敗 (第5節終了時点)



<10月19日 ブンデスリーガ2部 フリッケンハウゼンⅡ 5-5 ヴァインハイム>

 三部/サルグ -5、-8、-9 デボス/シュリクター○

○三部 -8、4、7、-11、2 シュリクター

○三部 9、5、7 デボス

☆三部航平2部通算成績:単3勝1敗/複1勝1敗 (第5節終了時点)

  • 森薗はトキッチを下すもアポローニャに敗戦(写真は14年ジャパンオープン)

  • 圧倒的な勝率の小澤。どこまで連勝を伸ばすか(写真は2014年度全日本)

 ECLグループリーグC第3戦で水谷隼所属のUMMC(ロシア)がオストロフ(チェコ)と対戦、UMMCが3−1で勝利した。水谷は1番、4番に出場しどちらもストレートで快勝。チームもここまで3戦全勝でグループリーグ首位をキープしている。

2014/2015 ヨーロッパチャンピオンズリーグ・グループC第3戦

<UMMC(ロシア) 3ー1 オストロフ(チェコ)>
○水谷 9、8、8 トレグラー

○シバエフ 7、-8、-12、4、10 シルチェク

 譚瑞午 -7、3、4、-4、-6 シモンチク○

○水谷 6、9、7 シルチェク

 各グループリーグともに折り返しとなる第3戦が終了。現在の順位は下記のとおり。各グループ上位2チームが決勝トーナメントへ進出する。

<各グループリーグ順位(第3戦終了時点)>
グループA順位
1位:オレンブルグ(ロシア)
2位:ポントワーズ(フランス)
3位:オリンピアウニア(ポーランド)※吉田海偉所属
4位:ロスキレ(デンマーク)

グループB順位
1位:エースレーブ(スウェーデン)
2位:ニーダーオーストリア(オーストリア)
3位:シャルトレ(フランス)
4位:ブレーメン(ドイツ)

グループC順位
1位:UMMC(ロシア)※水谷隼所属
2位:ザールブリュッケン(ドイツ)
3位:アンジェ(フランス)※松平賢二所属
4位:オストロフ(チェコ)

グループD順位
1位:デュッセルドルフ(ドイツ)
2位:ボゴリア(ポーランド)
3位:エンヌボン(フランス)
4位:ウォルターヴェルス(オーストリア)

 各チームとも国内リーグ、さらに選手によってはヨーロッパ選手権やアジア競技大会などハードな戦いが続く。アンジェ所属の松平もチームに合流後、8日間でフランスリーグ、ECL合わせて3試合に出場している。こうした環境を見ても、ヨーロッパでプレーするのは楽なことではない。しかしそんなタフな日々が選手を強くするのだろう。グループリーグの半分を消化したECL。欧州ナンバー1チームの称号をかけた戦いは今後さらに白熱しそうだ。
  • アジア競技大会の疲れも見せずストレートで勝利の水谷(写真はアジア競技大会)

 ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)グループリーグ3試合目が行われ、日本選手では吉田海偉、松平賢二が出場。水谷隼の所属するUMMC(ロシア)は10月12日に試合が行われる。
 吉田海偉のオリンピアウニア(ポーランド)は前回王者のポントワーズ(フランス)と対戦。吉田は2番で出場したが、王建軍とのペンドラ対決に敗れ、チームもストレートで敗戦を喫した。松平賢二所属のアンジェ(フランス)はアポローニャ、マテネらを擁するザールブリュッケンと対戦。3日前に行われたフランスリーグ・プロAの試合では趙彦来、プロコプツォフに勝利するなど活躍を見せた松平だが、この日はアポローニャに敗戦。ヨン・パーソンがマテネからポイントを奪ったのみで、ザールブリュッケンに敗れた。結果は下記のとおり

2014/2015 ヨーロッパチャンピオンズリーグ・グループA第3戦

<オリンピアウニア(ポーランド) 0ー3 ポントワーズ(フランス)>

 ワン・ヤン -5、-2、5、8、-7 フレイタス○

 吉田 7、-10、-5、-7 王建軍○

 スッチ 6、-5、-9、-9 K.カールソン○



2014/2015 ヨーロッパチャンピオンズリーグ・グループC第2戦

<アンジェ(フランス) 1ー3 ザールブリュッケン(ドイツ)>

 ルンクイスト -4、-2、-5 トキッチ○

 松平 8、-5、-9、-9 アポローニャ○

○ヨン・パーソン 6、11、-8、9 マテネ

 ルンクイスト -8、-7、9、-10 アポローニャ○

 第4戦はアンジェが11月21日に水谷のUMMCと対戦する。第1戦では松平がビザ取得の関係で出場できず、日本人対決は実現しなかったが、今回は対戦があるかもしれない。吉田所属のオリンピアウニアも11月21日にサムソノフ、オフチャロフ、スミルノフを擁する強豪・オレンブルグ(ロシア)と対戦。こちらも注目だ。

  • 第2戦では強さを見せた吉田だが、第3戦では敗れる(写真は2014年度全日本)

  • ここ8日間で3試合の松平。タフな戦いがつづく(写真は2014年全日本)

 ビザ取得が間に合わず、開幕からフランスリーグを欠場していた松平賢二がフランスリーグデビュー。アンジェの一員としては10月3日に行われたECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)で試合を行っており、この試合では1勝1敗の成績だった。
 フランスリーグは3選手がそれぞれ2回出場するシングルス6本で行われる。出場第3節のエンヌボンとの試合に出場した松平は3番で韓国の趙彦来にストレートで勝利。5番でもプロコプツォフ(チェコ)にストレートで勝利し、フランスリーグデビュー戦を見事白星で飾った。次戦は10月21日にカットマンのパタンティウス(ハンガリー)、クロアチアのトシッチの所属するセントルイスと対戦する。出遅れはしたものの、これからの活躍に期待大だ。

↓試合の模様は松平賢二選手のブログにも掲載中
http://world-tt.com/blog/matsudaira/


2014/2015 フランスリーグ・プロA第3節
<アンジェ 4−1 エンヌボン>
○ルンクイスト 4、-9、4、8 プロコプツォフ
 レグー -6、6、-8、-7 Q.ロビノ○
○松平 11、9、9 趙彦来
○ルンクイスト 6、-8、7、9 Q.ロビノ
○松平 6、9、7 プロコプツォフ

☆松平賢二フランス・プロA通算成績(第3節終了時点)
シングルス2勝0敗
  • デビュー戦で実力者2人に快勝の松平(写真は14年全日本実業団)