スマホ版に
戻る

中国リポート

トップニュース中国リポート
 1月14日に四川省成都市で行われた「雅居楽地産-“金球拍”直横大対決」。この対決では、シェークとペンホルダーの「口撃」合戦も存分に行われた。
 まず試合が行われる前に、チーム・シェークハンドの王涛監督と陳静コーチ(88年ソウル五輪金メダリスト)、チーム・ペンホルダーの劉国梁監督と曹燕華コーチ(83・85年世界選手権優勝)が会見。劉国梁監督が「我がチームのメンバーを見て下さい、五輪のここ2大会の金メダリストがチームにいるんですよ。今さら実力を語る必要もないでしょう」と自信満々のコメント。王涛も負けじと「左にいる陳静は中国初の五輪シングルスの金メダリスト、右にいる馬龍は世界ランキング1位、みんなシェークですよ!」と応戦。一触即発(?)の空気を演出した。

 さらに試合の前座として行われたのが、なんと張継科と許シンによる漫才。張継科がシェーク、許シンがペンホルダーの代表として、「ペンホルダーとシェーク、どちらが強い?」をテーマに大熱演。柳承敏とボルを招待選手としてメンバーに加えたため、はじき出される結果となってしまったこのふたり。その持て余したエネルギーをすべて漫才に注ぎ込んだようだ…。ちなみに漫才の台本を書いたのは、国家チームのコーチ陣でも随一の文筆家として知られた李暁東。昨年いっぱいでコーチとしての第一線を退き、時間にも余裕があったのだろう。
 その内容の一部を要約してみると…。

許シン:僕は未来の劉国梁だね。シェークの選手なんて、片っ端から倒してやるよ
張継科:それなら僕は蔡振華。君たちペンホルダーはみんな、シェークに管理される運命だ
許シン:シェーク? 包丁みたいな握りして、動かないからでっぷり太って。もう肉屋がコートにいるみたいだね
張継科:ペンホルダー? みんな計算高くて、頭を使ってばっかり。見てよ馬琳を、頭を使いすぎてもうハゲそうじゃないか。それにペンホルダーはみんな年取ると、太って動けなくなるね(ここで場内のビジョンに王皓が大映しに)。

 …国家チームのコーチが書いたとは思えないほど、きわどい内容だ。そしてこのふたり、実に楽しそうに漫才をやっている。台本を書いたのは李暁東コーチ、天下御免で先輩たちに毒が吐けるのだからたまらない。アドリブで悪口を追加しているかもしれない。

↓中国の映像サイト「56.com」のふたりの熱演映像(かなり重いです)
http://www.56.com/u25/v_NDg5NzA4NzA.html

上写真:横浜大会では馬龍、全中国運動会では王励勤、そして今度は張継科と笑いのダブルスを組んだ許シン
中写真:見かけによらず饒舌だった張継科
下写真:馬琳、計算高い…?