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 故郷・仙台で見事2年連続のトップ12制覇を果たした張本。優勝後の会見で口にしたのは、「出るからには負けたくない」という気持ち。そして地元への愛と五輪への抱負を語った。

●地元仙台での2連覇
張本「グランドファイナルが終わった後だからといって、少しでも試合を流すとか、負けても良いという気持ちがあるくらいなら、出ないほうが良いと思っている。出ることも決まっていたし、トップ12も国内の大事な大会なので、仙台の皆さんの前で勝ちたいと思っていた。
 前回も今回も仙台での開催で、こんな機会もなかなかないですし、その中で良いプレーができたと思っている。来年に向けて、仙台からまた良いスタートができるのは本当にうれしい」

●この1年間を振り返って
張本「今年の前半、夏くらいまで苦しかったけど、練習してきた成果が出てきて、10月以降は良いプレーができている。自分の世界ランキングも上がってきて、中国選手以外は格下になる厳しい立場で、あまり今年の前半はうまくいかなくて、負けては落ち込むの繰り返しだった。でも、実力もついてきて、10月以降は格下に負けることはなくなった。今日も2試合しかなかったんですけど、勝ち切れたことは来年につながると思う。
 普段の厳しい練習の中でメンタルも鍛えられたと思いますし、練習を毎日投げ出さずにやり抜いたことが、地道にメンタル、技術の成長につながったのかなと思います」

●東京五輪に向けて
張本「オリンピックはまだ経験したことがないので、雰囲気とかはわからない。でも金メダルを確実なものにするためには目の前の大会ひとつひとつで優勝していくことが、積み重ねとしてオリンピックにつながるのかなと思います。このまま2020年の8月まで突き抜けていきたいなと思います。
 来年は1年間通して、今年よりも笑っていられるようにしたい。まあ笑うためには勝つことが大事なので、今年よりも大きな成績を残せるように頑張りたいです」


 一方、決勝で敗れた丹羽も、落ち着いた語り口で五輪出場を争ったこの1年間、そして東京五輪に向けての抱負を述べた。

●今日の試合を振り返って
丹羽「準優勝ですけど、今日は2試合しかしていないので、自分の調子もわからないまま終わってしまった感じ。でも2位はうれしいです。今年は4度目の対戦でしたけど、今日が1番強かったですね。凡ミスが少なくて点がなかなか取れなかった。気持ち的にはリラックスして試合に臨めた。でも今日は張本くんが強すぎました。1ゲーム目は4点で負けて、いつもより強いと感じた。2ゲーム目はリードしていたけど、それを落としてからはやっぱり厳しかった」

●この1年間を振り返って
丹羽「この1年は国際大会だけでも20大会くらい出て、その中で7大会連続で1回戦負けがあって、そのあたりはすごく辛かった。でも11月の試合で結果が出せて、良い形でオリンピックの選考レースを終えられたかなと思います。7大会連続初戦負けの時はメンタル面が非常にきつくて、調子を戻せないままでも試合が続いていくので、その中で試合をしていった。スウェーデン、ドイツオープンでようやく1回戦を突破できて、苦労した積み重ねが良くなっていった要因かなと思います。
 (オリンピックが確定した心境は)ノースアメリカンオープンもグランドファイナルもぼくは出場していなかったので、決まった時の実感というのはあまりなくて、2、3日経つごとに喜びが沸いてきた。今年は五輪の代表になることだけが目標だったので、今は確実なものにすることができたのがうれしい。シングルスの代表になろうというのではなくて、(団体戦に出場する)3人目は(強化本部推薦なので)誰が選ばれるのかはわからない。だからシングルスに出たいというのではなくて、何としても2番手に入ることで、代表に選ばれないとうことを避けたかった」

●東京五輪に向けての意気込み 
丹羽「五輪の目標は団体戦でのメダル獲得。今日は張本くんにストレートで負けたけど、ぼくがもっと強くなって、団体で必ず勝てるような選手になれれば、日本がメダルを獲れる確率は高くなると思う。シングルスはリオはベスト8で負けてしまったのでメダルが目標ですけど、客観的に見てまだメダルを獲れる実力はないと思うので、もっと実力をつけて、堂々とシングルスでメダルが目標と言えるようにしたい」