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中国リポート

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 昨日25日、北京市朝陽区にある中華人民共和国外交部(日本では外務省に相当)で、「中国外交と北京五輪」と題して一般市民への開放イベントが行われた。
 外交部を訪れた一般市民に囲まれ、スポーツウェアに身を包んで巧みな球技を披露したのは、現在オリンピック村の副村長として大忙しのトウ(登+おおざと)亜萍と、外交部長(外務大臣)の要職にある楊潔虎。ふたりは混合ダブルスも組み、学生選手のペアを相手に見事勝利を収めた。
 その他にも、2004年アテネ五輪と2012年ロンドン五輪の開催国であるギリシャ、イギリスの駐中国大使が外交部を訪れたほか、米NBA(プロバスケットボール)で活躍する姚明もビデオレターで祝辞を述べ、会場を沸かせた。

「私は選手として海外の試合に参加した時、その国の人たちから温かい拍手と激励を受けました。来年はそれと同じように、すべての中国国民が世界各国の選手たちに対して、温かい声援を送ることを願っています」と述べたトウ亜萍。歴史的な五輪イヤーはもう目前に迫っている。

 現外交部長の楊潔虎は1950年生まれの57歳。外見は実に温厚そうだが、その名前と寅年生まれということから「老虎楊(タイガー・ヤン)」の愛称がある。駐米中国大使などを歴任した中国きってのアメリカ通だが、1971年のピンポン外交によるアメリカ・中国間の雪融けムードの中で、英語のエキスパート養成のためにイギリスへ派遣されたのがそのキャリアの第一歩。卓球とも縁遠からぬ人物なのだ。

Photo:北京五輪の顔として活躍中のトウ亜萍(91・95・97年世界選手権優勝/92・96年五輪単複優勝)