この人を色に例えるなら、透明感のあるスカイブルー。
清廉な生き方と、ひたむきな卓球愛、そしてまっすぐに歩いてきた藤井寛子の卓球人生。インタビューをしていて、頭の下がる思いがするのだ。
「そんなにいつも真面目に物事を考えると息が詰まったりしない?」というような意地悪な質問をしたくなるほど、前向きな完璧主義者のようにも見える。
「勝っても負けてもずっと卓球を好きでいられたのは大きな財産です。『日々成長したい、強くなりたい』と思い続けられたのが本当に良かった。卓球をやってこなかったら、いろんな人への思いやりや痛みがわからなかったり、人と接することももっと少なかっただろうし、人として成長できなかったと思います。いろんな経験をさせてもらったことに感謝してます。
この間数えたら、今までコーチしてもらった人が23人いたんです。もちろん他にもたくさんアトバイスくたさった方はいてくださるんですが、その方たちが私に知識や経験、技術を与えてくれた。私だけでできた藤井寛子じゃないので、私ひとりの卓球人生じゃなかったと感じています」
これは卓球王国・最新号の引退インタビューの中での藤井寛子さんのコメントの一部。まさに彼女からは「人間力」を感じる。
一方、そんな藤井さんをもってして獲得できなかったのは、全日本チャンピオンというシングルスのタイトル。石川・福原・平野との違いとは何だったのか・・・。
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