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2017世界卓球デュッセルドルフ大会速報

 速報。
 たった今、国際卓球連盟会長選が開票され、
バイカート現会長(ドイツ)  118
J.セイブ(ベルギー)      90
でバイカート現会長が僅差で勝利した。

 また副会長選では日本の前原正浩・現副会長が3番目で当選した。
●男子シングルス1回戦
丹羽孝希  3、8、6、8  レベンコ(オーストリア)

 五輪団体メダリストの丹羽孝希(スヴェンソン)が登場。1ゲーム目からいつもの「丹羽ペース」で試合は進む。緊張も見せず、落ち着いたプレーで丹羽はストレートで初戦を突破した。

試合後の丹羽のコメント。
「調子はまだわからないですね。今の試合は1本打ったら決まっていたし、次からは自分が良いボールを打っても返ってくるので、戻りの速さを意識してやりたいです。油断はしてないけど、次はガオ・ニンなのでもっと頑張ります。練習では調子いいけど、試合と練習は違うのでわからない」
  • 丹羽、静かなる闘志

  • 快速プレーでレベンコを下した

●男子シングルス1回戦
張本智和  8、9、3、7  ニュイティンク(ベルギー)

 出足でやや緊張感が見られた張本(JOCエリアカ)だが、3ゲーム目からはリラックスしたプレーでミスもなくなっていった。いつでも振り抜けるバックハンドに、フォアのカウンターが決まり、ストレートで初戦突破した。13歳にして恐るべき落ちつきを見せた。明日は、五輪メダリストの水谷との同士討ちとなる。

ベンチに入った倉嶋監督のコメント。
「3ゲーム目くらいからは余裕がありました。世界ランキング30位、20位くらいの試合でした。試合前は緊張して、いろんなところで走り回ってました。コートに入ってからは落ち着いてました。水谷との対戦は天才同士の対戦で、第三者的には楽しみな対戦ですね」

試合後の張本のコメント。
「最初からサービスは良かった。2ゲーム目9点で取ったあとから緊張は取れたし、足も動いてきた。この2ヶ月間練習してきたフットワークやフォアハンドが3ゲーム目から出せたのが良かった。水谷さんとやるのは初めてです。こんな大舞台でできるのがうれしいし、自分の成長も感じるし、緊張もしています。試合ができるからうれしいんじゃなくて、ひとりの選手として勝ちに行きたい。勝てる可能性は5%くらいかな。思い切り最初から攻めていきたい。
  • 張本、さすがの強心臓!

  • ストレートで敗れたニュイティンク

●男子シングルス1回戦
水谷隼 12、5.8、7  林兆恒(香港)

 1ゲーム目はジュースに持ち込まれたが、水谷(木下グループ)は2ゲーム目以降は危なげないプレーでストレートで切り抜けた。

試合後の水谷のコメント。
「最初は初めての相手だし、照明とか台の弾みとか、確認しながらやっていた。1ゲーム目に実力がわかったので、1ゲーム目をとった時点で4-0で勝つと思いました。自分が勝手に緊張したりしないようにした。全体を通して試すプレー、次につながるプレーができた。
 レシーブもだんだん自分の思ったとおりのコントロールができた。世界卓球だから特別な緊張やプレッシャーはない。ひとつの大会として迎えられている。リラックスした感じで臨めている。調整はうまくいっている。長丁場なので、疲れもなく、高いモチベーションで明日もできるでしょう。今日みたいなプレーができれば上に行ける。
 張本戦? 特別なことは何もないし、気楽にやりたい。あんまり相手は関係ない。彼がこういう舞台でぼくを倒したら頼もしいと思いますね」
●男子シングルス1回戦
村松雄斗 9、9、7、3 ストヤノフ(イタリア)

 前半はスコアが競ったものの、途中からは村松がペースをつかみ、危なげなく初戦を突破。カット対ドライブの長いラリーは少なく、村松がカットの変化と攻撃で早めに勝負をつけた。

 試合後の村松のコメント。
「代表に選ばれてから一度も試合で勝ってなかったから不安だった。1,2ゲーム目は堅かったけど、3、4ゲーム目は足も動いてきた。相手とは初対戦だったけど、うまく試合ができました。次(モンテイロ)は強敵なので自分のプレーをするだけです。馬龍のところまで行きたい」とコメントした後、「なんでみんな3コート(テレビコート)なのにぼくだけ13コート(第2会場)なんですかね」とこぼした村松。
 こうなったら勝ち進んで馬龍と対戦するしかない。
  • 雄斗、勝ち進んで3コートに立つぞ!

  • 村松に敗れたストヤノフ

●女子シングルス1回戦
伊藤美誠 11、-10、8、-9、-6、8、6 グイ・リン(ブラジル)
加藤美優 3、5、7、1 チャン・シュアン(スペイン)
 
 前大会ベスト8の伊藤美誠(スターツSC)が登場。相手はブラジルの中国帰化選手の グイ・リン。初戦にしては手強い相手だ。1、2ゲームはともにジュースで1-1となり、迎えた3ゲーム、出足で一気に8-0と離し、流れをつかんだように見えた伊藤。しかし、ここからグイが追い上げ、9-6で伊藤がタイムアウト。10-8からサービスエースでかろうじて3ゲーム目を奪い、2-1とした。
 4ゲーム目、リードを奪われた伊藤は6-9とされるも8-9、8-10、9-10から伊藤のレシーブミスで9-11とゲームを落とし、2-2となった。
 5ゲーム目、いきなり0-4とリードされる伊藤だが、すぐに4-4に追いついた。5-9、6-9、6-10、6-11で落とし、2-3と後がない状態となった。
 6ゲーム目、8本で取り返し、最終ゲームは11-6。伊藤は苦しみながらも辛勝した。

 一方、日本女子では唯一、サブアリーナでのプレーとなった加藤は、スペインの帰化選手チャン・シュアンに快勝。序盤は定まらなかったサービスのコントロールも、中盤からきっちり修正。両ハンドのラリー戦で快勝した。
  • 表情が曇りがちだった伊藤。夜の2回戦までに調整したい

  • その成長を改めて証明した加藤

  • 伊藤を追い詰めたグイ・リン

●女子シングルス1回戦
平野美宇  8、2、4、1  オショナイケ(ナイジェリア)

 41歳のオショナイケ対17歳の平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)の対決。出足、やや堅さの見られる平野。1ゲーム目を11-8で先取。2ゲーム目から平野のエンジンが掛かり、相手のコートに両ハンドを打ち込んでいく。ベテランの オショナイケをストレートで下し、幸先良い勝利でシングルスをスタートさせた。

試合後の平野のコメント。
「最初は少し緊張してしまいました。2年前の世界選手権とは違いますね。2年前は挑戦者として向かっていくだけでしたが、今回はメダルを狙いに来ているので、気持ちの持ち方が違いますね」
  • ハリケーン・ヒラノ、ドイツに来襲!

  • 24歳の年の差対決に敗れたオショナイケ

●女子シングルス1回戦
石川佳純   2、7、2、8   クマハラ(ブラジル)

 石川佳純(全農)の初戦の相手は日系ブラジル人のクマハラ。出足から積極的に攻める石川。調子も上がり、相手につけいる隙を与えなかった。

試合後の石川のコメント。
「初戦としてはすごく良い出来だった。このために2ヶ月間練習してきた。レシーブからチャンスがあれば狙っていこうとしたし、チキータも使っていった。ボールが変わって自分の卓球も変えなきゃいけないと思ってました。
 昨日は7時間くらい寝ましたね。結構寝てますね(笑)。3種目出られることはありがたいことで、その中でメダルを持ち帰ることが自分のモチベーションになっています」
  • 石川、サービス・レシーブで先手を取った

  • 積極的なチキータを見せたクマハラだが、速さに欠けた

 サブアリーナで行われている女子シングルス1回戦。昨年の世界ジュニアで2位になった麦子詠(香港)を、ストレートで下したタモルワン(タイ)のプレーに目を見開かされた。前陣でのキレのある両ハンド強打に加え、中陣でのバックのしのぎも低く正確で、麦子詠が打ちあぐんでいた。台上プレーがうまいアジア勢を包み込んでしまうような、プレー領域が広く正確なオールラウンドプレー。14年ユース五輪でも活躍して注目されたが、プレーが大きくスケールアップした印象だ。

 「麦子詠とは一度試合をしたことがあって、その時は勝っていたけど、今回はまさかストレートで勝てるとは思わなかった。両サイドをワイドに攻めることと、ミドルへの攻めを心掛けました」と笑顔のタモルワン。試合中は真剣な表情ですが、コートから離れると満面の笑顔。タイからオーストリアに渡り、WSA(シュラガーアカデミー)に練習の拠点を置いていたが、その閉鎖に伴って現在はハンガリーのナショナルチームと一緒に練習しているという。

今大会の目標を尋ねると「わかりません……、だって次にサマラ(ルーマニア)と当たるから(笑)」とのこと。しかし、そのサマラに前回の初対戦では勝っているそうで、十分にチャンスはありそう。こういう選手が上位に入ってくると、世界選手権はさらに面白くなる。取材後に「アリガト〜」と笑顔で言ってくれました。
●女子シングルス1回戦
佐藤瞳  4、5、4、3  A.ムケルジ(インド)

 日本のシングルスのトップバッターはカットマンの佐藤瞳(ミキハウス)。力の差は歴然としていたが、佐藤は落ち着いて、ラリーをつなげ、相手のミスを誘い完勝した。

佐藤瞳の試合後のコメント。
「試合前、結構緊張していたので、少しホッとした気持ちです。(世界選手権は)思い入れも違うし、雰囲気も違う。相手は異質(攻撃)の選手だったので、自分は出だしから落ち着いてじっくりやろうと思ってました。練習会場では緊張していたけど、メイン会場に入ってからは落ち着いて試合できたのは良かった。
 相手はフォアが表ソフトで乱打の時にはネットミスしたけど、試合ではミスがなくできた。目標は石川さんを倒してベスト8入りすることです」
  • 佐藤、異質の相手にも冷静に対応

  • 丁寧なカット打ちを見せたムケルジだが、決め手に欠けた