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 グランドファイナル男子シングルス1回戦、丹羽孝希は第1シードのオフチャロフ(ドイツ)と対戦し、ゲームカウント3-2と王手をかけるも第6、第7ゲームを獲られ逆転で惜しくも1回戦敗退となった。また、張本智和は地元のゲラシメンコ(カザフスタン)を4-0のストレートで破り準々決勝進出。本日、準決勝進出を賭けてオフチャロフと対戦する。

 女子シングルス、石川佳純は1回戦でカットのハン・イン(ドイツ)に勝利したが、準々決勝で顧玉ティン(中国)から2ゲームを奪うに留まり準決勝進出ならず。女子ワールドカップ優勝の朱雨玲(中国)に挑んだ早田ひなは、ゲームオールまで持ち込むも最終ゲームを7点で落とし1回戦敗退となった。また、伊藤美誠は森さくらとの同士討ちを制し準々決勝へ駒を進めた。

● 男子シングルス1回戦
オフチャロフ(ドイツ) -10、6、-12、6、-9、9、5 丹羽孝希
張本智和 9、6、5、13 ゲラシメンコ(カザフスタン)
方博(中国) 6、8、8、7 S. ゴーズィ(フランス)
黃鎮廷(香港) 3、10、-9、11、-4、-8、9 サムソノフ(ベラルーシ)
●準々決勝(2試合)
樊振東(中国) 6、8、-9、9、10 許昕(中国) 
ボル(ドイツ) -4、8、-9、3、9、3 黃鎮廷(香港)   

● 女子シングルス1回戦
石川佳純 3、9、-9、-10、6、4 ハン・イン(ドイツ)
伊藤美誠 8、8、7、-8、-5、5 森さくら
朱雨玲(中国) -9、-4、8、8、5、-9、7 早田ひな
王曼昱(中国) 6、6、7、-8、10 佐藤瞳
●準々決勝(2試合)
陳夢(中国) 4、8、6、3 馮天薇(シンガポール)
顧玉ティン(中国) -6、9、8、6、-6、4 石川佳純

写真提供:レミー・グロス
  • 1回戦突破の張本、次はオフチャロフに挑む

  • 好ゲームを展開するも惜しくも敗れた丹羽

  • 朱雨玲にあと1歩と迫った早田

  • 顧から2ゲームを奪うに留まった石川

 昨日、ITTFワールドツアー・グランドファイナルで日本の丹羽孝希に辛勝したドイツのオフチャロフが、昨日の勝利によって1月1日から新しく変わる世界ランキングで1位になることが決まったことをITTF(国際卓球連盟)が発表した。
 34カ月間、世界ランキング1位の座に座り続けた中国の馬龍から現世界ランキング3位のオフチャロフがトップの座を奪うことになる。

「ランキング1位はあまり現実感がないね。卓球を始めたころからの夢だったし、何百万の卓球愛好者のトップに立つなんて信じられないし、多くの人に感謝したい。とても誇りに思う。
 丹羽との試合はとてもタフなものだったけど、ぼくにとってこの試合が新しいスタートのような感じだね」と丹羽に勝った後、興奮を隠さずにオフチャロフは語った。

写真はワールドカップから
  • 10月のワールドカップで優勝した時のオフチャロフ

  • ランキングでは中国の壁を越えたオフチャロフ

 男女ダブルスの準決勝が行われ、男子は15年王者の森薗政崇/大島祐哉が陳建安/江宏傑(チャイニーズタイペイ)を破り決勝進出を果たした。第1シードの上田仁/吉村真晴は何鈞傑/黃鎮廷(香港)にゲームカウント3-2とリードするもそこから2ゲームを連取され逆転で惜敗。3位の結果となった。森薗/大島は王座奪還を目指し、17日(日)に何鈞傑/黃鎮廷と対戦する。

 女子は第1シードの早田ひな/伊藤美誠が杜凱琹/李皓晴(香港)との接戦を4-2で抜け出し決勝へ。橋本帆乃香/佐藤瞳のカットペアは陳夢/朱雨玲(中国)に1ゲームも奪えず敗退となった。11月のワールドツアー・スウェーデンオープンで陳夢/朱雨玲に勝利している早田/伊藤。17日の決勝で頂点を目指す。

●男子ダブルス準決勝
何鈞傑/黃鎮廷(香港) -4、3、11、-3、-7、10、9 上田仁/吉村真晴   
森薗政崇/大島祐哉 5、7、-10、-12、8、5 陳建安/江宏傑(チャイニーズタイペイ) 

● 女子ダブルス準決勝
早田ひな/伊藤美誠 -12、6、-9、10、9、14 杜凱琹/李皓晴(香港) 
陳夢/朱雨玲(中国) 8、4、9、8 橋本帆乃香/佐藤瞳

写真提供:レミー・グロス
  • 2度目のVを目指す森薗/大島

  • 早田/伊藤は喜びのハイタッチ

  • 上田/吉村はフルゲームで惜敗

  • 橋本/佐藤は中国ペアから1ゲームも奪えず

 14日にダブルスに続いて男女シングルス1回戦各4試合が行われた。
吉田雅己は林高遠(中国)に、松平健太は許昕(中国)に1ゲームも奪えずストレートで敗退。ボル(ドイツ)との対戦となった大島祐哉は2-1とゲームをリードするも、ボルに4ゲームから3ゲームを連取され準々決勝に進出はならなかった。

 女子は平野美宇が顧玉ティン(中国)とゲームオールの接戦を演じたが、最終ゲーム9-10からまさかのサービスミスで手痛い敗戦となった。本日、シングルスは1回戦の残りの4試合と準々決勝2試合が行われる。

● 男子シングルス1回戦
林高遠(中国) 4、1、6、7 吉田雅己
樊振東(中国) 15、-8、10、-8、5、6 荘智淵(チャイニーズタイペイ)
許昕(中国) 6、8、9、8 松平健太
ボル(ドイツ) 6、-8、-3、10、8、6 大島祐哉

● 女子シングルス1回戦
陳夢(中国) 5、8、6、-8、-9、8 杜凱琹(香港)
馮天薇(シンガポール) 9、-7、15、5、8 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
顧玉ティン(中国) 5、6、-10、8、-9、ー12、9 平野美宇 
陳幸同(中国) 2、6、10、-5、10 シャン・シャオナ(ドイツ)

写真提供:レミー・グロス
  • 惜敗で初戦敗退となった平野

  • 平野に勝利した顧玉ティン

 カザフスタン・アスタナで行われているITTFグランドファイナルの初日、14日(木)に2017年に卓球界で活躍した人を表彰する『ITTFスターアワード』の授賞式が行われた。今年の男女選手賞にはティモ・ボル(ドイツ)と丁寧(中国)が選出。日本選手では張本智和がブレークスルースター賞を受賞した。

 激戦となった男子選手賞を制したのは36歳のベテラン・ボル。10月の男子ワールドカップでは林高遠、馬龍と中国選手を連破し準優勝。またその後行われたドイツオープンでも再度、林高遠を破り決勝まで進出と健在ぶりを見せ、世界王者・馬龍(中国)、ワールドカップ王者・オフチャロフ(ドイツ)をおさえての受賞となった。

「今年素晴らしい結果を残した多くのトップ選手がいる中で、このような名誉ある賞をいただきとても驚いています。チームのみんな、そして私を支えてくれた全ての選手に感謝しています。この賞はファンの皆さんのものです。みんなは私の励みとなっています」(授賞式でのボルのコメント)

 女子選手賞受賞の丁寧は、世界選手権単複での優勝などの活躍により選出。ワールドカップ女王の朱雨玲(中国)、アジア女王の日本の平野美宇を抑えての受賞となった。世界選手権での朱雨玲とのラリーでもスターポイント(ベストラリー)賞に選ばれ、ダブル受賞となった。

 また、日本選手では張本智和が今年目覚ましい活躍を見せた選手に贈られるブレークスルースター賞を受賞。ワールドツアー最年少優勝、世界選手権最年少ベスト8などの活躍が認められての受賞となった。

 その他の賞の受賞者は以下のとおり。
 
【2017 ITTFスターアワード受賞者】
★ 男子選手賞:ティモ・ボル(ドイツ)
☆ 女子選手賞:丁寧(中国)
★男子パラ選手賞:ヴィクター・ディドゥフ(ウクライナ)
☆ 女子パラ選手賞:ネスリハン・カヴァス(トルコ)
☆スターポイント(ベストラリー)賞:丁寧(世界選手権 vs. 朱雨玲)
★ ブレークスルースター賞:張本智和(日本)
★ 監督(コーチ)賞:ロスコフ(ドイツ)
★ フェアプレー賞:アルヴィン・ベルトラン(フランス)

youtube動画(The Amazing 2017 ITTF Star Awards)↓
https://www.youtube.com/watch?v=Ny21qThC8lY

写真提供:レミー・グロス
  • 受賞の7名、一番右が張本

  • 女子選手賞受賞の丁寧(中央)

  • 喜びの表情をみせるボル

  • 張本は受賞の喜びを英語でスピーチ

  • 授賞式に参加の日本女子選手、左から石川、平野、伊藤、早田、森

  • 選手賞の丁寧と並ぶ中国女子選手

 日本卓球協会のナショナルチームのフィジカルコーチを務める田中礼人さんが、NSCAジャパン主催の「ストレングス&コンディショニングコーチ・オブ・ザ・イヤー2016」を受賞!
 12月9日〜10日に、神戸ファッションマートにて行われたNSCAジャパンS&Cカンファレンス2017において授賞式が行われた。
 この賞は、ストレングス&コンディショニングにおいて、最優秀指導者に贈られるもので、2016年リオ五輪で日本卓球界初の個人戦でのメダル獲得や、男子団体戦でのメダル獲得において大いに貢献したことによって田中氏が選ばれた。田中氏は、表彰式で次のようにスピーチした。
 「この度は素晴らしい賞を頂き、誠にありがとうございます。当然のことですが、この賞は私一人の力で得たものではなく、男子ナショナルチームの倉嶋監督をはじめとする選手・スタッフの努力の賜物です。この場をお借りして、日本卓球協会と男子ナショナルチームに関わる全ての方々に感謝申し上げます。(中略)私もストレングス&コンディショニングの知識や技術をより向上させ、選手の傷害予防やパフォーマンス向上の力となれるよう、日々精進して参ります。引き続き、ご指導ご鞭撻賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」
 ちなみに、例年は毎年春先に表彰が行われるが、今年は諸事情で年末にずれ込んだとのこと。

写真提供:NSCAジャパン


NSCAジャパンとは
特定非営利活動法人NSCAジャパン(日本ストレングス&コンディショニング協会)は、米国コロラド州コロラドスプリングスに本部を持つNSCA(National Strength and Conditioning Association)の日本支部。1991年に設立され、日本におけるストレングストレーニングとコンディショニングの指導者の育成や継続教育、研究に裏付けられた知識の普及を通じて、一般の人々に対する健康の維持・増進から、アスリートに対する傷害予防とパフォーマンスの向上などに貢献するために活動。
  • 左が受賞者の田中氏。右はNSCAジャパン理事長の篠田邦彦氏

 日本からは男子3組、女子2組が出場している男女ダブルスの初戦となる準々決勝が終了した。

 男子ダブルスは第1シードの上田仁/吉村真晴がデヴォス・ニュイティンク(ベルギー)にストレートで快勝。同士討ちとなった森薗政崇/大島祐哉 vs. 張本智和/木造勇人の対戦はゲームオールの接戦となったが、最終ゲームで世界選手権銀メダルペアの森薗/大島が序盤でリードを広げ逃げ切った。

 女子ダブルスでは早田ひな/伊藤美誠、橋本帆乃香/佐藤瞳がそれぞれヨーロッパペアに2ゲーム先取してから1ゲーム奪われるも順当に勝利。明日の準決勝進出を決めた。

●男子ダブルス準々決勝
上田仁/吉村真晴 9、6、7 デヴォス/ニュイティンク(ベルギー)
何鈞傑/黃鎮廷(香港) 4、2、11 ガオ・ニン/パン・シュエジェ(シンガポール)
陳建安/江宏傑(チャイニーズタイペイ) 7、7、-3、9 フランチスカ/グルーツ(ドイツ/デンマーク)
森薗政崇/大島祐哉 -8、9、10、-8、8 張本智和/木造勇人

● 女子ダブルス準々決勝
早田ひな/伊藤美誠 9、6、-11、5 バラゾバ/マテロバ(スロバキア/チェコ)
杜凱琹/李皓晴(香港) 8、7、-4、11 陳思羽/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
橋本帆乃香/佐藤瞳 6、9、-8、7 エクホルム/ポータ(スウェーデン/ハンガリー)
陳夢/朱雨玲(中国) 3、4、7 呉穎嵐/蘇慧音(香港)

写真提供:レミー・グロス
  • 準決勝進出を決めた早田(左)/伊藤

  • エクホルム/ポータの強打者ペアを沈めた橋本(手前)/佐藤のカットペア

 ITTFグランドファイナル、男女ダブルスの組合せは以下のとおり。
 本日、12月14日(木)からカザフスタン・アスタナで開催されるITTFワールドツアー・グランドファイナル。日本からは男子5名、女子6名の選手がシングルスに出場する。男女シングルスの組み合わせは以下のとおり。

写真提供:レミー・グロス

  • 13日の練習。初戦でボルと対戦する大島祐哉

  • 上田仁とのダブルスのみの出場の吉村真晴

  • 練習中の吉田雅己。林高遠と対戦する

  • 吉村とのダブルスに期待がかかる上田

●男子シングルス
3位決定
水谷 8、-10、8、10、5ー4KZ 荘智淵

決勝
ボル 9、-6、10、8 オフチャロフ

4人で争われた男子シングルスの個人戦。
初日の準決勝を勝ち抜いたボルとオフチャロフが決勝で対峙した。
今年のワールドカップ、ドイツオープンの決勝で相対していた両者。
いずれもオフチャロフが勝利していたが、このT2ではボルがリベンジを達成。
強烈にかかったループドライブでオフチャロフのカウンターを封じ、台から下げられても質の高い両ハンドで応戦した。

前陣でのドライブ速攻で攻め立てたオフチャロフだが、3ゲーム目の10−10での打ち合いで落とし、後がなくなった。4ゲーム目はスタートダッシュを決めて1−5とリードするが、そこからボルに追いつかれてしまう。

5−5。残り時間は2分40秒。
そこから点数は離れず、8−8となり、残りは1分になる。
ここでオフチャロフがリードしないと次ゲームに持ち込めなくなるため負けが決定してしまう。
ボルは守りに入らずに連続攻撃で離し、10−8としてゲームセット。

充実のプレーで初代チャンピオンに輝いた。
ボルはチーム戦と合わせて2冠。

3位決定戦では水谷隼が打ち合いに、ロビングに、右手に持ち替えての曲芸プレーにと、観客を大いに楽しませて勝利。
荘智淵との息のあったエンターテイメントを見せた。

これでT2の2017年シーズンは幕を下ろした。
来年もマレーシアで行われる予定だが、2年後は日本での開催を希望しているという。

魅せる卓球を第一に考えながらも、選手に高いパフォーマンスを発揮させるルール、そしてショーのような演出は「もっと卓球は面白くなる」と卓球の可能性を広げたと言えるだろう。
卓球界に大きなものをもたらせたT2。その功績は大きい。
そして今後とも続くことを願う。
  • オフチャロフに打たれても、ねじ込んだボル

  • オフチャロフはカウンターミスが多く、勝負どころで攻めきれなかった

  • 今年3度目の正直で後輩に勝利

  • ボルは2冠王に輝いた

  • 水谷は会場をわかせるプレー

  • チームの優勝に貢献した早田も満面の笑み

  • 3位決定戦は高さを活かしたロビングショー

  • 惜しくも2位だったチーム・パーソン