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 ITTF(国際卓球連盟)の人気企画「Ask a Pro Anything」(プロに聞いてみよう!)。世界から寄せられた3つの質問をITTF解説者のアダムがトッププレーヤーに尋ねる企画だ。今回のゲストは世界ランキング3位の樊振東(中国)。試合中の厳しい表情とは違う、18歳の青年の素顔を覗いてみよう。

【ASK A PRO ANYTHING / Fan Zhendong】(英語/2分25秒)↓
https://www.youtube.com/watch?v=rf9A9ot3ZW0

以下は樊振東への3つの質問。

質問1:卓球をしていない時は何をしていますか?
質問2:好きな映画スターは誰ですか?
質問3:どんな歌を歌いますか?
 10月16〜18日にスウェーデンのハルムスタッドで男子ワールドカップが開催。世界チャンピオンと各大陸大会の上位入賞選手に出場資格がある大会で、日本からは水谷隼(beacon.LAB)と丹羽孝希(明治大)の2選手が出場した。
 水谷と丹羽は第2ステージからの出場で、水谷は1回戦シェルベリ(スウェーデン)を4-1で破り2回戦へ進出。2回戦の相手はグループリーグでアポローニャ(ポルトガル)を破り、O.アサール(エジプト)には接戦で敗れたものの1位通過決めたツボイ(ブラジル)。ツボイは第2ステージ1回戦でも唐鵬(香港)とのゲームオールジュースの激戦を制し勢いがあったが、水谷はツボイの勢いを止めストレートで勝利した。準決勝では樊振東(中国)から第1ゲームを奪ったものの1-4で敗れ3位決定戦に回った水谷。オフチャロフ(ドイツ)との3位決定戦ではゲームカウント2-2からオフチャロフに2ゲームを連取されゲームオーバー。昨年に続き4位の結果となった。
 丹羽は1回戦ガルドス(オーストリア)を4-2で破り2回戦へ進出したが、オフチャロフ(ドイツ)に1-4で敗れベスト8に終わった。

 決勝は第1シードの馬龍(中国)と第2シードの樊振東。接戦が予想されたが、世界王者の馬龍が樊振東をストレートでくだし2012年のイングランド・リバプール大会に続き2回目の優勝を果たした。
「自分のパフォーマンスにとても満足している。スウェーデンは2011年(スウェーデンオープン)でも優勝しているから、好きな場所だよ。今年は(世界選手権でも優勝し)最高の年だよ」(馬龍)

 女子ワールドカップは10月30日〜11月1日に宮城県仙台市で行われる。

●男子ワールドカップ結果
優勝:馬龍(中国)
2位:樊振東(中国)
3位:オフチャロフ(ドイツ)
4位:水谷隼

情報提供:ITTF
10月16〜18日、奥州市総合体育館(岩手)で、全日本選手権(団体の部)が行われた。
男子は、協和発酵キリンが25年ぶりの優勝。シチズンとの決勝は、先に2点を奪われる厳しい展開となったが、3番の笠原が踏ん張り、4番・上田、5番・松平が取って、劇的な逆転優勝を果たした。
女子は、日立化成が6年ぶりの優勝。予選リーグのサンリツ戦、準決勝の日本生命戦、決勝の十六銀行戦と、ラストまでもつれる接戦の連続だったが、気迫のプレーで競り勝った。

詳しい報道は、11月21日発売の1月号に掲載いたします。

●男子
優勝:協和発酵キリン
準優勝:シチズン
3位:日鉄住金物流、東京アート

●女子
優勝:日立化成
準優勝:十六銀行
3位:日本生命、中国電力
10月10日〜12日、いしかわ総合スポーツセンター(石川)にて開催された第49回全日本社会人選手権。男女シングルス・ダブルスの4種目が行われ、上田仁(協和発酵キリン)と天野優(サンリツ)が、揃って2冠を達成した。
昨年は怪我のため出場できず、今年が大会初出場の上田だったが、大会を通して力みのないプレーを見せ、男子シングルスの決勝では地元での優勝を狙う森田(シチズン)を切れ味鋭いチキータを武器に退けた。
女子優勝の天野は、シングルスの準決勝、決勝とバックハンドが好調で、決勝では森薗との同士討ちを気迫のプレーで押し切った。
前回大会のシングルス王者の松平(協和発酵キリン)、阿部(サンリツ)は連覇ならず。松平はベスト8決定で村松(東京アート)にゲームオールジュースの大接戦の末に敗れ、阿部は準々決勝、天野との同士討ちでストレート負けを喫した。

詳しい報道は、11月21日発売の1月号にて掲載いたします。

●男子シングルス
優勝:上田仁(協和発酵キリン)
準優勝:森田侑樹(シチズン)
3位:神巧也(シチズン)、水野裕哉(東京アート)

●女子シングルス
優勝:天野優(サンリツ)
準優勝:森薗美月(サンリツ)
3位:宋恵佳(中国電力)、河村茉依(アスモ)

●男子ダブルス
優勝:松平賢二・上田仁(協和発酵キリン)
準優勝:張一博・高木和卓(東京アート)
3位:笠原弘光・森本耕平(協和発酵キリン)、英田理志・高木勇輝(信号器材)

●女子ダブルス
優勝:天野優・中島未早希(サンリツ)
準優勝:鳥居夕華・藤井優子(愛媛銀行)
3位:阿部恵・森薗美月(サンリツ)、根本理世・大森玲奈(十六銀行)
  • シングルス優勝の天野&上田

 東京・日本橋が、現在、オリンピック・パラリンピック一色になっている。街のいたるところに、ロンドンオリンピック・パラリンピック競技大会の選手たちの肖像を使った大規模な装飾がされており、卓球ではロンドン五輪で銀メダル&シングルス4位入賞の石川佳純選手の姿も!
 これは『日本橋シティドレッシング』と題されたイベントで、 東京2020組織委員会による2012年ロンドンオリンピック・パラリンピックの選手の肖像を、大型グラフィック等を掲出して、日本橋の街全体を東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会一色にする装飾するイベント。(主催:三井不動産、共催:東京2020組織委員会)
 選手の肖像を使った装飾演出のほか、日本橋仲通りでは「メモリアルストリート」として過去のオリンピック・パラリンピックの特別映像と音響による体験空間が楽しめる。

■日本橋シティドレッシング
開催期間:10月10日(土)〜10月25日(日)
会場:東京・日本橋(中央通りを中心とした日本橋エリア)
[メモリアルストリート:日本橋仲通り/開催時間:11〜20時]
 2016年2月に日本で初めてのスポーツをテーマにした映画祭『神戸スポーツ映画祭!』が神戸で開催されることになった。開催にあたり、最大6作品の上映を予定しているが、そのうちの1作品を映画ファン、スポーツファンからのリクエスト(投票)で決定する予定とか。候補作品の中に、卓球をテーマにした映画『ハナ 奇跡の46日間』がノミネートされている。
 既に観たという人も多いと思うが、1991年世界選手権千葉大会を舞台に、南北朝鮮統一チームの実話をもとにしたドラマは、何度観ても感動するし、ひとりでも多くの人に観てもらいたい映画だ。卓球王国読者の皆さん、『ハナ』に1票を入れて、来年の上映を実現しませんか? 投票は10月31日までの受け付けなので、お早めに。

投票は以下のサイトから
http://www.kobe-sff.com/vote

結果発表は11月下旬予定。
2015年秋のメーカー展示会が都内で行われた。
今年の秋はタマス(バタフライ)、日本卓球(ニッタク)、JUICの3社のみと少し寂しいが、力を入れた新製品の発表に全国から多くの専門店や問屋が集まった。

特にタマスは表参道ヒルズのスタジオを貸し切り、新製品の紹介&解析映像やトークショー、松平健太選手の実技など、盛大に行われた。
バタフライは全ラバーのパッケージをリニューアル。さらにラバーにもシリアルナンバーを刻印するようになり、徹底した管理体制ができあがってきている。

また、展示会は開催していないメーカーも続々と新製品を発表しているだけに、発売を今か今かと楽しみにしている人も多いだろう。わくわくするような新製品がまた市場を騒がせてくれるに違いない。
  • 松平健太選手使用の『松平健太ALC』

  • バタフライのラバーはこのデザインに統一

  • 福澤朗アナウンサー、松平健太選手、坂本竜介さんのトークショー

  • 新ラバーの『ブライスハイスピード』の性能を映像で紹介

  • ニッタクは新ラケットがお目見え!

  • いろいろなラバーを組み合わせた試打スペースが親切

 9月26~10月3日にタイ・パタヤで開催された「第22回アジア選手権大会」で、日本は銀メダルと銅メダルを3つずつ獲得した。上位結果は以下のとおり。詳しくは速報ページをご覧下さい。また報道記事は卓球王国12月号(10月21日発売)に掲載予定です。

アジア選手権2015速報
http://world-tt.com/ps_info/ps_report.php?bn=164


●男子団体
優勝:中国
準優勝:日本
3位:チャイニーズタイペイ、韓国

●女子団体
優勝:中国
準優勝:日本
3位:韓国、香港

●男子シングルス
優勝:樊振東(中国)
準優勝:許シン(中国)
3位:荘智淵(チャイニーズタイペイ)、黄鎮廷(香港)

●女子シングルス
優勝;朱雨玲(中国)
準優勝:陳夢(中国)
3位:木子(中国)、馮天薇(シンガポール)

●男子ダブルス
優勝:樊振東/許シン(中国)
準優勝:鄭栄植/李尚洙(韓国)
3位:丹羽孝希/吉村真晴(日本)、森薗政崇/大島祐哉(日本)

●女子ダブルス
優勝:キム・ヘソン/リ・ミギョン(北朝鮮)
準優勝:平野美宇/伊藤美誠(日本)
3位:姜華君/帖雅娜(香港)、陳夢/朱雨玲(中国)

●混合ダブルス
優勝:樊振東/陳夢(中国)
準優勝:ヤン・ツー/ユ・モンユ(シンガポール)
3位:大島祐哉/若宮三紗子(日本)、チョ・イル/リ・ミギョン(北朝鮮)
 9月26日より和歌山県・白浜町で開催されていた和歌山国体卓球競技が終了。各種目で優勝チームが決定した。各種目の入賞は下記のとおり。

【成年男子】
優勝:東京
準優勝:山口
3位:愛知、埼玉

【成年女子】
優勝:神奈川
準優勝:茨城
3位:埼玉、広島

【少年男子】
優勝:青森
準優勝:山口
3位:愛知、石川

【少年女子】
優勝:大阪
準優勝:岡山
3位:北海道、東京

 成年男子は山口との5番までもつれた大接戦を制して東京が2年ぶりの優勝。大会序盤は調子の上がらなかった神巧也がラストで平野友樹との同級生対決に勝利し、優勝を決めた。
 成年女子は横浜隼人高OGチームの神奈川がこちらもラストまでもつれた日立化成メンバーが揃う茨城との決勝に勝利し、平成8年度大会以来の優勝。ラストは小道野結がストレートで快勝し、栄冠に導いた。
 少年男子は青森山田メンバーの青森と野田学園メンバーの山口の対決となり、インターハイ学校対抗決勝の再戦となった。トップで山口・青山昇太が快心の当たりで三部航平を下すも、青森は2番の及川瑞基、3番の一ノ瀬拓巳が勝利し、4番で再び登場した三部が沼村斉弥を完封、見事5連覇を決めた。
 少年女子は四天王寺高メンバーの大阪が4年ぶりのV。岡山との決勝では芝田沙季が枝松亜実にフルゲームで敗れるも、インターハイ2位の橋本帆乃香が2得点をあげる活躍を見せた。

なお、この大会の模様は卓球王国12月号(10月21日発売予定)に掲載予定ですのでお楽しみに!
  • 成年男子優勝・東京

  • 成年女子優勝・神奈川

  • 少年男子優勝・青森

  • 少年女子優勝・大阪

 今まで卓球関係者でインタビューしたのは何百人、いや千人を超えるのか・・数えたことはないが、その中でも非常に印象深い人が何人かいる。
 そのうちの一人が荘則棟氏(故人・元世界チャンピオン)だ。世界選手権を3回連続制覇した人である。1960年代、全盛期の中国は国内の権力闘争とも言われた文化大革命のために67、69年の世界選手権を欠場した。
 1971年名古屋大会で復帰した中国。復帰しただけでなく、大会期間中にアメリカ選手との交流を通して、その後の米中国交締結に世界の政治を変えるきっかけとなった。それがいわゆる「ピンポン外交」だ。その舞台の主役は荘則棟氏だった。
 
 2003年、中国の北京を取材で訪れた。当時の世界チャンピオン、王励勤、王楠、蔡振華、各氏のインタビュー。そして中国国家チームを見学。しかし、この時のメインの仕事は「荘則棟のインタビュー」だった。
 新華大酒店というホテルの一室でそのインタビューは始まった。午前10時から始まり、8時間に及ぶロングインタビューは、まるで荘氏という俳優の舞台を見るようだった。卓球を始めた頃から、北京から追放され、山西省で指導するまでの波瀾万丈の話は強烈な物語だった。

 それから6年後の2009年。カリスマ指導者であり、中国卓球協会会長、国際卓球連盟会長を務めた徐寅生氏のインタビューも非常に引き込まれた。世界の卓球、中国の卓球を知り尽くした知的なリーダーの言葉は重かった。

 しかし、その二人に聞いてはならないタブーがあった。それは中国卓球界に吹き荒れた「文化大革命」という不条理な権力闘争での実態だった。
 卓球仲間を引き裂き、あるコーチは自殺まで追い込まれた。粛清の嵐だ。
 『ピンポン外交の陰にいたスパイ』(柏書房)は膨大な取材に基づき、その頃の中国卓球界や人間関係、そしてスポーツ大臣まで上り詰め、そこから四人組とともに追放される荘則棟氏の壮絶な人生の一端を描いている。

 二人のインタビュー、そしてその後に行った張燮林氏(元世界団体・ダブルスチャンピオン)のインタビューで、話が文化大革命のことに及ぶと、三者同様に口をつぐみ、避けるようにした意味がこの本を読んでわかった。
 本来政治と無関係な卓球というスポーツだが、中国における卓球は国球と呼ばれるほど、政治的なものだった。ゆえに、結果としてピンポン外交という国際政治の流れを変える出来事に発展していくのだ。
 1971年の名古屋。ピンポン球は世界を変えた。   (今野)