最新号での表紙は全日本チャンピオンの水谷隼選手のスーツ姿。
「なぜ表紙がスーツなのか」。実は明快な答えはない。2014年2月号、つまり１年と少し前の卓球王国では「水谷隼の逆襲」というテーマで２年連続全日本選手権決勝で敗れた水谷隼に注目した。この時は裸（上半身のみ！）で撮影。
最近上梓した書籍「卓球王 水谷隼の勝利の法則」では通常のウエア姿だったので、またウエアで撮影するのも何だし……「じゃ、スーツで撮影！」と軽いノリで決まったのだ。
当日自宅まで迎えに行って、スーツ姿で車に乗り込むチャンピオン。オーダーメイドのブラックスーツは織りで光線によって縦にストライプのように見える（すいません、アパレルの表現力がないので）。そして白いワイシャツにピンクとネイビーのストライプタイ。
ただし、撮影の時にいたメンバーで水谷選手をネクタイをしっかり締められる人間がいない（まともな会社勤めしていないため）。何とか、撮影は無事に終わった。
もちろん今号で注目していただきたいのは表紙だけではない。
「なぜ水谷隼は勝ち続けるのか」という特集だ。書籍と同様に、技術、戦術＆メッセージをまとめたものだ。そこには、水谷隼という日本卓球史の中でも希有のチャンピオンの、哲学が込められている。
特に「日本の指導者に伝えたいこと」は内容は辛口かもしれないが、選手としての考えや要求などがリアルに書かれてある。卓球の指導者だけでなく、学校、チーム、会社などで指導的な立場にいる人にはズシンと突き刺さる内容だだろう。（今野）
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