2月25〜28日に行われた「直通東京」女子第2代表決定戦。すでに代表権を獲得した李暁霞に続き、劉詩ウェンが代表切符を手にした。
出場選手8名が4名ずつに分かれて予選リーグを行い、1・2位の選手による準決勝・決勝で代表の座を争った今回の「直通東京」。予選A組が丁寧・木子・朱雨玲・陳夢、予選B組が劉詩ウェン、武楊、馮亜蘭、文佳というグループ分け。A組はまさに「死の組」だったが、意外にも木子が3戦全勝で1位、丁寧が2勝1敗で2位通過。朱雨玲が木子から3回のマッチポイント、丁寧から4回のマッチポイントを奪いながらともに逆転負けを屈し、悔しい予選敗退となった。
予選B組は劉詩ウェンが3戦全勝、文佳が2勝1敗。劉詩ウェンは馮亜蘭を3ー1、武楊を3ー1で破り、文佳との全勝対決ではストレート勝ちで1位通過を決めた。準決勝・決勝のスコアは下記のとおり。
●準決勝
劉詩ウェン 9、ー4、8、9 丁寧
木子 6、5、7 文佳
●決勝
劉詩ウェン 7、5、ー13、8 木子
劉詩ウェンが決勝で木子を破り、自力で代表権を獲得した。ダークホースの木子に対し、「十分な準備はしてきた。相手がどんどん攻めてくることは予想していたし、試合の中で慌てることもなく、1ポイントずつ冷静に戦うことができた」と試合を振り返った。「今回の直通東京が始まる前に、孔令輝監督から『絶対に自力で代表権を獲れ、コーチ陣からの推薦に頼ろうと思ったらダメだ』と言われていた。プレッシャーは大きかったけど、この数年間の経験と試練によって、精神面と技術力は確実に向上していると思う」(劉詩ウェン/出典:『新浪体育』)。
残る男女3名の代表枠について、劉国梁総監督は「チームはまもなく長期の集合訓練に入るため、決定戦を行う可能性は少ない。コーチ陣で協議し、リオ五輪までの戦略や将来性、国際大会と今回の『直通東京』での成績を見据えた上で、代表を決定したい」と語っている。
JA全農世界卓球へのエントリーの締め切りは、ちょうどこの「直通東京」の最終日である2月28日。すでに中国は5名のメンバーを確定させ、エントリーを済ませているということだ。男子は張継科・許シン・馬龍・樊振東・王皓、女子は李暁霞・劉詩ウェン・丁寧・朱雨玲・陳夢といったところか。他に可能性があるとしたら、男子で王皓の代わりに閻安、女子で朱雨玲・陳夢のどちらかの代わりに武楊が入るくらいしか思いつかない。