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世界卓球東京大会WEB速報

 昨日の女子団体準々決勝で、日本を敗戦の瀬戸際まで追い詰めたオランダ。ベテラン、リー・ジャオが勝負所で見せたメンタルの強さと、フォアドライブ&バックショートの恐るべき技の冴え。そしてラストのエーラントが見せた、威力あるバックドライブと懸命の頑張り。試合後、エレナ・ティミナ監督(元ロシア代表)は「まず最初に言いたいのは、このチームと選手を誇りに思っていること」とコメントした。

「今日の夜は眠れないわね、話をし続けるかもしれない。リー・ジャオは素晴らしかった。プレッシャーがかかったと思うけど、大事な場面、大事なポイントをしっかりと取っていた。日本チームはすべて良かったと思う。今日は私たちより少しだけ運もあった。今日のオーダー? これしかなかった。エーラントはカットマンに強くないから」(ティミナ監督)

 ラストで惜敗したエーラントは、涙で顔をくしゃくしゃにして、真っ赤な顔でミックスゾーンに現れた。長身で、コートの上ではふてぶてしいくらいに見えた彼女も、コートを離れれば可愛らしい20歳の素顔がのぞく。
 「残念だけど、よい試合ができたので誇りに思っている。今まで3番でずっと出ていたので、トップで起用されて少し緊張したけど、そこでプレーできたのはハッピーだった。ラストは相手が石川だから、勝つチャンスが小さいのはわかっていたし、その小さなチャンスをつかみたいと思っていた。私は全力を出し切りました。石川がナーバスになっているのはわかったけど、最後は私もナーバスになってしまった」(エーラント)

 昨日のオランダは、讃えられるべきグッドルーザー(良き敗者)だった。その頑張りには胸を打たれた。
  • リー・ジャオの強さには参りました

  • 今大会のヒロインのひとりになったエーラント

  • 敗れたエーラントをベンチは笑顔で迎えた