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 12月21~22日に、埼玉・障害者交流センターで行われた第36回全国ろうあ者卓球選手権大会。
 本大会には、今年の9月に富山で行われた全国ろうあ者体育大会卓球競技のシングルスベスト16以上の選手、および日本ろうあ者卓球協会からの推薦者が参戦。大会初日には、男女とも参加者が2リーグに分かれた総当りのリーグ戦を行い、2日目には初日の成績により各リーグの上位及び下位の2リーグに分かれ、再び総当りのリーグ戦を行い順位を決定した。

 その中で、男子シングルス優勝を果たしたのは望月翔太。今年ブルガリアで行われたデフリンピック(聴覚障害者のための総合スポーツ競技大会)にも参加した実力者で、長身を活かした鋭い両ハンドドライブが光った。「何度も負けそうな試合がありましたが、気持ちでは絶対に負けないと自分に言い聞かせながら戦った結果が優勝につながりました。今後は国際大会で活躍したいです」とコメント。
 ちなみに望月は、普段は神奈川のろう学校で社会科の教員を務めているとのこと。「仕事と卓球の両立は難しいですが、自分を応援してくれる方々に感謝したいです」と述べた。

 また、女子シングルスは上田萌が2年ぶり6度目の優勝を果たした。上田は2012年に東京で行われた世界ろうあ者選手権で、団体・個人・ダブルスの3冠を達成し、今年のデフリンピックでもシングルスで金メダルを獲得した選手。今大会では、初日と2日目を合わせた全13試合で1ゲームも落とすことなく、完全優勝を達成した。「今大会ではすべての試合でストレート勝利することが目標でした。2013年最後の試合をいい形で締めくくることができ、とても嬉しいです」(上田)。

写真(左から)は優勝した望月と上田

 なお、本大会の模様は卓球王国3月号(2014年1月21日発売)に掲載予定です。