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 3月11日の日本卓球協会理事会では4月に立ち上がるTリーグ機構の新法人について協議された。 

 設立メンバーが適切な人物かどうかなどの質問もある理事からあったとのこと。会議の途中ではある理事に「事前にTリーグの情報が事前にマスコミに流れるのはどういうことだろうか」と直接言われた。
 それは新聞社や卓球王国に協会関係者がコメントしたり、理事会の内容が漏れるのはどういうことなのだという指摘と受け止めた。
 ちょっと待ってくれ。
 今まで朝日新聞や日本経済新聞が掲載した記事や、卓球王国が掲載した記事の中に都合の悪い機密情報があったのだろうか。関係者に取材して記事に書くのは通常の行為なのだ。それを「誰かが外部に流した」と騒ぎ立てるほうがおかしい。

 なぜ協会の理事会でも満場一致でこのTリーグ構想が賛成を受け、前に進めることができないのだろう。その協会の主導権のとれない力不足であったり、一部の関係者の理解力不足にあきれてしまう。
 まさか自分の加盟団体の利益や、自分の団体や会社での立場で物を言っているわけではないだろう。なぜ日本の将来を見据えての議論が出てこないのだろう。
 それは、この将来構想を強力に進められない、松下浩二氏を含めた協会側の力不足であったり、それを理解できない人たちの認識不足と、卓球界の将来ではなく現時点での自己保身を考える人たちとの時間を浪費するだけの争いのようにも見えてしまう。

 現役の選手には時間がない。リオ五輪以降、卓球には順風が吹いているのだから、この風をとらえるべきなのだ。
 最新号の卓球王国では、Tリーグ特集に15ページを割いた。Tリーグに関して、綱引きしている人たちを横目に見ながら、ただただ将来を見据えて、ページを作った。選手や関係者、そして卓球ファンでさえもその全容を知らないTリーグを知るきっかけになればうれしい。  (今野)