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 ヨーロッパ選手権の女子団体は、ルーマニアが12年ぶりの優勝を飾った。ベテランのサマラとドデアン(モンテイロ)という両輪を軸に、T2リーグで腕を磨くスッチが3番で確実に勝利。決勝では、16年リオ五輪団体銀メダルで優勝候補本命のドイツを3ー2で撃破した。ラストでハン・インから殊勲の勝利を挙げたドデアンは、「私たちが良いチームワークを発揮できたのは、他のチームよりも多くの時間をともに過ごしてきたから。私たちはまるでファミリーのようでした」とチームワークを勝因のひとつに挙げた。

 ルーマニアが前回優勝した05年大会以来、ヨーロッパ女子の覇権は帰化選手を軸とするオランダ、そしてドイツが握ってきた。帰化選手のいないルーマニアの優勝は快挙と言えるだろう。スッチに次ぐ若手であるディアコヌの成長が待たれる。4連覇を狙ったドイツは、ゾルヤが故障、ジルベライゼンが「おめでた」で今大会に出場できず、選手層が薄くなったのが最後の最後で響いた。

〈女子チャンピオンシップディビジョン〉●第1ステージ(勝/敗)
A 1位:ドイツ(3/0) 2位:ハンガリー(2/1) 3位:スウェーデン(1/2) 4位:クロアチア(0/3)
B 1位:ルーマニア(3/0) 2位:オランダ(2/1) 3位:ルクセンブルク(1/2) 4位:チェコ(0/3)
C 1位:オーストリア(2/1) 2位:ポルトガル(2/1) 3位:ウクライナ(1/2) 4位:スペイン(1/2)
D 1位:ロシア(3/0) 2位:ポーランド(2/1) 3位:フランス(1/2) 4位:ベラルーシ(0/3)

●準々決勝
〈ドイツ 3ー0 ポーランド〉

○ハン・イン 7、ー13、6、8 リー・チェン
○シャン・シャオナ 4、4、6 グルジボウスカ-フランツ
○ミッテルハム ー9、10、4、6 パルティカ
〈オランダ 3ー2 オーストリア〉
○リー・ジエ 5、8、ー14、ー8、9 リュウ・ジャ
 エーラント ー11、ー10、ー6 ポルカノバ○
 フェルマース ー8、ー9、12、ー5 A.ゾルヤ○
○リー・ジエ 7、9、9 ポルカノバ
○エーラント 5、7、10 リュウ・ジャ
〈ロシア 3ー1 ハンガリー〉
○ミハイロワ ー8、11、10、ー13、9 マダラシュ
 ヴォロベワ 8、ー6、ー11、12、ー6 ポータ○
○ノスコワ 10、ー9、7、6 ペルゲル
○ミハイロワ 6、ー9、6、7 ポータ
〈ルーマニア 3ー0 ポルトガル〉
○モンテイロ-ドデアン ー8、7、6、ー5、9 ユ・フ
○サマラ ー6、4、3、ー11、9 シャオ・ジエニィ
○スッチ 2、4、7 オリベイラ

●準決勝
〈ドイツ 3ー2 オランダ〉

 シャン・シャオナ 11、ー8、ー13、ー8 リー・ジエ○
○ハン・イン 2、3、5 エーラント
 ミッテルハム ー7、7、6、ー7、ー9 フェルマース○
○ハン・イン ー11、ー10、7、6、6 リー・ジエ
○シャン・シャオナ 6、5、ー3、9 エーラント
〈ルーマニア 3ー0 ロシア〉
○サマラ 9、ー6、ー1、8、7 ノスコワ
○モンテイロ-ドデアン 6、7、9 ミハイロワ
○スッチ ー15、11、7、5 ヴォロベワ

●決勝
〈ルーマニア 3ー2 ドイツ〉

○サマラ ー9、10、ー9、8、7 ハン・イン
 モンテイロ-ドデアン ー6、ー6、ー7 シャン・シャオナ○
○スッチ 5、5、ー6、6 ミッテルハム
 サマラ ー8、ー9、15、ー3 シャン・シャオナ○
○モンテイロ-ドデアン 4、8、ー4、10 ハン・イン

※写真提供:レミー・グロス/ITTF
  • 劇的な優勝に、歓喜を爆発させるルーマニアチーム

  • 実に12年ぶりの優勝だ

  • 決勝トップでハン・インを下したサマラ

  • 決勝で2点を奪ったドイツのシャン・シャオナ

  • 3位に入ったオランダはリー・ジャオが抜けたが、写真のエーラントが活躍