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 Tリーグはトップリーグを「Tプレミア」として、来年2018年10月開幕を目標にチーム募集に動き出した。既存の日本実業団リーグ(以下日本リーグ)がそこに何チーム入るのかという点は現時点では全く白紙であり、ゼロ加入の可能性もある。
 日本リーグが今後も独立した形で存続していくのか、それともTリーグ(プレミア)の下のT1やT2として組み込まれ存続していくのか、それとも将来なくなってしまうのか、全く予想はつかない。

 日本卓球リーグ実業団連盟として、Tリーグ加入を先送りしつつ、2021年以降の加入への検討に入った。そこで日本リーグの佐藤真二専務理事へのインタビューを行った。
●聞き手 今野昇

Q Tリーグに対して日本リーグとして一応結論が出た形となりました。今までの過程を振り返ると、Tリーグは日本リーグとの共存共栄を掲げたものの、日本リーグからの返事待ちで時間を浪費した、日本リーグ側の検討と日本リーグからの返答が遅すぎたという印象があります。

佐藤専務理事●もともとプロリーグ検討のための委員会から、Tリーグに組織や内容が変わったために、我々日本リーグとしては、新たに変わったことの説明、その内容の説明を求め続けてきました。昨年12月の日本卓球協会の理事会でも説明を求めたのにもかかわらず、こちらからの質問は重要視されませんでした。

Q もともと佐藤専務理事もプロリーグの検討委員会の頃からそのメンバーに入っていて、会議にも出ています。しかも、Tリーグの松下浩二代表理事は「内容はさほど変わっていない」と言っていますが、日本リーグ側が先延ばししてきた印象はぬぐえません。
 しかも、Tリーグ構想というのは当初はプロアマ混成リーグを掲げ、それは日本リーグ側が加入しやすくするための組織のはずだったのに、それでも入らなかった。

佐藤●プロアマ混成リーグを作ることで日本リーグが参戦しやすいようにTリーグが歩み寄ったと言われていますが、企業チームである日本リーグ加盟チームにとっては、社内で判断する資料がTリーグの方から上がってこなかった。それでは加入するしないの判断はできません。
 特に企業の経営陣が判断するための情報がない。内容がお粗末すぎるために時間がかかったのです。
 もともとは「日本がオリンピックでメダルを獲るためにプロリーグを作る」と言ってみたり、実際にメダルを獲ると「普及のために新リーグを作る」と言ってみたり、強化なのか普及なのか、相当にぶれています。
 そして、出てきたTプレミアの参加要項を見ると、卓球王国がWEBでも指摘しているように、企業を軸にした日本リーグの拡大版で、お金儲けのためのリーグとも言えるような内容ではないですか。 (続く)