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<前回から続き>
Q Tプレミアは入会金と年会費で合計3500万円、運営予算規模が2億円以上となっています。予算規模が日本リーグのチームのそれよりも相当に高いものになっています。

佐藤●今まで言われてきた内容と今回の内容は食い違ってきています。Tプレミア加入の条件のお金のハードルも高い。現状であれば、日本リーグ1部チームはプレミアの下のT1になるだろうし、2部チームはT2が妥当なのでしょう。
 去年の9月にプロアマ混成の組織の話が出てきて、その時点でも丁寧に説明してくれと申し入れたのに、説明不足だった。また途中で日本卓球協会側の意見が入ってきて、スピード感もなくなっていったのです。

Q 現状、日本リーグ側は全体として加入しない。だが、個々のチームがTプレミアに応募することは妨げないのですね?

佐藤●妨げないし、日本リーグとしても各チームに募集をかけていくし、個々のチームがプレミアに出ることは自由です。各チームが判断することです。

Q 日本リーグの加盟チームが、日本リーグとTプレミアのい両方に出ることは可能ですか?

佐藤●それはそういうチームが出てきたら,その時に考えます。今の時点で、仮定として日本リーグとしても話はできません。

Q 会見でも松下代表理事は「日本リーグから選手を引き抜きはしない」と言っています。

佐藤●引き抜くという、彼の発言は間違っています。「引き抜き」という言葉自体が誤解されます。選手には職業選択の自由の権利があるし、権利問題を今話し合っている段階で、コメントはできません。

Q 社員が会社を辞める権利もあるでしょうし、日本リーグにも契約選手、契約社員がいるので、彼らがTプレミアに参戦することも止められないですね。

佐藤●もちろん止められません。それは個々のチームで個々の選手と話し合って、解決していくものです。

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 Tリーグの松下代表理事からすれば、日本リーグと交渉を重ね、返事を待ち、この2,3年間の動きが遅くなった。もっと早くTプレミアを立ち上げることができたのに、時間の浪費だったという思いがあるだろう。
 一方、日本リーグの佐藤真二専務理事からすれば、Tリーグによって日本リーグの存在そのものが将来なくなるかもしれない、それならば日本リーグがTリーグの中に入ってもいいが、そのための説明があまりにも少なすぎる、という思いがあるだろう。
 お互いの妥協点は結局は見つけられず、日本リーグが加入の検討に入るというものの、平行線のままに終わったという印象がある。(今野)

  • 日本卓球リーグ実業団連盟の佐藤真二専務理事