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 10月14日、19時からオクセンハウゼンのホームで行われたブンデスリーガ。迎え撃つ相手は現在3連勝と好調のブレーメン。
 普段は500人ほどのサポーターが入り、対戦相手がティモ・ボルがいるデュッセルドルフなど有名チームの時は1000人近くが詰めかけるオクセンハウゼンだが、この日はやや地味な選手(またまた失礼)のブレーメンが相手ということで、2〜300人とサポーターの数は少なかった。それでも、ブンデスリーガ独特の緊張感と楽しさの雰囲気が出るところはさずが卓球観戦が文化になっているドイツ。

 この日、21歳の誕生日を迎えた村松は3番に起用された。1番でエースのS.ゴーズィがO.アサールに敗れたオクセンハウゼンだが、2番でカルデラノが目の覚めるような両ハンドドライブでシュテガーを一蹴。1対1で村松にまわってきた。
 村松の相手はルーマニアのスッチ。前回の対決でスッチに勝っている村松だが、スッチはこの試合の前のブンデスリーガで、中国からの帰化選手のワン・シン、フィルスというカット選手2人を3ー0で下していて、乗りにのっている状態だ。
 「カットだけでは勝てないので積極的に攻撃を仕掛けた」という村松は、ラブオールから気合十分。得点をあげるたびに声を出し、ガッツポーズ。2ゲーム目にスッチのフォアドライブが火を吹いて嫌な流れになったが、村松は崩れなかった。
 「苦しかったけど絶対に負けるわけにはいかなかった。負けたら次で使ってもらえるかわからない。勝ってアピールすることで、試合に多く出られて、自分を高めることができる」と試合後の村松。
 ブンデスリーガでの村松のプレーを初めて見たが、闘志を表に出し、がむしゃらにボールを追う姿に心が打たれた。

 2対1でリードしたオクセンハウゼンは、4番でS.ゴーズィがシュテガーを倒し、ホームマッチでの面目を保った。勝利を決めたオクセンハウゼンの選手たちは、ベンチで村松を祝福。村松にとって21歳の誕生日は忘れることができない日になったのではないだろうか。
 若手が多く、選手同士の仲がいいオクセンハウゼン。国際大会ではライバルになる選手たちだが、ここドイツでは母国を離れ、ともに切瑳する仲間だ。

 なお、今野もぼくも村松選手が試合当日に誕生日だということは現地入りしてから知ったため、プレゼントを買っておらす……。「(プレゼントは)帰国して日本でも大丈夫ですので」と村松選手に言われました。
 プレゼントは……今野に任せます(笑) (中川)
  • 気合い十分の村松。カットあり、攻撃ありで会場を沸かせた。誕生日おめでとう!

  • びっくりするくらい強かったカルデラノ。彼のインタビューと技術撮影を行ったのでご期

  • 観客は少なかったけれどサポーターの応援が熱いのがブンデスリーガ

  • オクセンハウゼンのメンバー。若手の注目選手がそろっている