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 順位決定戦とは思えない熱く、世界レベルの試合を展開した。世界ランキング日本人最高位の9位の丹羽孝希と13位の張本智和の対戦。
 出足から気合十分の張本は1ゲーム目10-9でタイムアウト。「1ゲーム目を取ったら4-0で勝てる試合になると思ったから」(張本)。
 確かに試合は張本ペースで進み、3-1とゲームをリードした5ゲーム目に10-7とマッチポイントを奪いながら、丹羽にまくられた。そこからは逆に丹羽ペース。昨年の世界選手権でオフチャロフを破った試合を彷彿とさせる当たりだった。そして、最終ゲーム、10-8と丹羽がマッチポイント奪うが、そこから張本が逆転を決め、勝った瞬間はハリバウアーーで締めた。
 
●男子5、6位決定戦
張本智和  9、-10、6、5、-10、-6、10 丹羽孝希

張本のコメント
「3-1の10-7でマッチポイントを取ってから逆転されて、危なかった。勝ったから良いというものではない。気を引き締めてやらないと。最後の8-10で相手がタイムアウトを取って、ジャパントップ12の時の水谷さんとの試合を思い出して、今回は自分がいけるかもと希望の光が見えた。5位という成績には全く満足してないけど、結果的に1敗しかしていない。たくさんの格上にも勝つことができたのは収穫。これ以上にない激戦を制することができたので世界選手権につながる良い試合でした。

 3-1の10-9で自分のチキータを回り込みですごいボールで決められた。良かったのは最後の4本だけで内容的には丹羽さんのほうが良かった。ただ内容はどうあれ勝てて良かった。今大会、格下の選手に負けてしまったので、次からは格上にも勝って、格下にも勝てる選手になっていきたい。
 3-3の9-10で今日1本も入らなかったバックストレートのボールが決まって、追いついて、今日はいけると思いました。10-10に追いついた時にYGサービスを出すつもりでいました。ジャパントップ12の時に同じような状況で、水谷さんがYGを出していたのを思い出して、今度は自分が出してやろうと思いました。

 (最終ゲーム)8-10になった時には自分も冷静になって、相手のサービスはロングサービスが来るかもと思って、本来は強気でチキータで行きたいところでしたが、しっかり粘っていこうと。
 この大会の5位とか6位ということではなくて、丹羽さんは東京オリンピックを考えた時には絶対負けられない相手だと思ってましたし、オリンピックを目指す上ではライバルだなと感じました」
  • 絶体絶命のピンチでも臆することなく強気のプレーで逆転勝ちした張本

  • 丹羽と張本の同士打ちは、今大会屈指の好試合になった