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 11月15日、東京・渋谷の複合型卓球スペース『T4』で、パラ卓球日本代表の2020年度活動方針報告の会見が行われた。題して『パラ卓球 気炎万丈 Be in hish spirits!』。

 会見はまずパラ卓球日本代表のオフィシャルウェアの発表からスタート。日本男子ナショナルチームのオフィシャルサプライヤーであるVICTAS(ヴィクタス)が、パラ卓球男女ナショナルチームのオフィシャルサプライヤーとなる。株式会社VICTASの兒玉義則社長は「明日の勝者を目指し、世界に挑戦し続ける選手とともに戦い、活動をサポートしたいという思いから、オフィシャルサプライヤーを引き受けさせていただきました。より多くの方々に卓球の魅力を伝え、選手の皆さんの活力につながるような支援をしていきたい」と意気込みを語った。

 続いてパラ卓球男女ナショナルチームから、立位(りつい)監督の時吉祐一さん、車いす監督の新井卓将さんが登場。男子立位クラス9の岩渕幸洋選手、女子車いすクラス3の茶田ゆきみ選手とともに、東京パラリンピックに向けた強化方針と抱負を語った。

 岩渕選手は11月1〜3日に行われたパラ・オランダオープンで優勝。クラス9の世界ランキングでは男女を通じて最高位の2位(自己最高位)まで上げてきた。ランキング1位のローレンス・ドヴォスは16年リオパラリンピックの金メダリストで、ITTFワールドツアーなどにも出場し、ITTF世界ランキング249位という強豪だが、岩渕選手は「何度も勝てる相手ではないけど、10回やって1回勝てるというその1回を東京パラリンピックに持って来られるよう調整していきたい」と語る。

 茶田選手は11月発表のクラス3のランキングでは15位。「10月の中国オープンで、今年のアジアパラ選手権でリオパラリンピックの金メダリスト・銀メダリストの中国選手ふたりを破った韓国選手とゲームオールの試合をすることができた。結果としては勝ち切れずに負けてしまいましたが、確実に調子は上がってきているので、今月末の国際クラス別パラ選手権、そしてコスタリカオープンに向けてしっかり調整したい」(茶田)。指導する新井監督は「実力的には世界トップレベルに来ている。あとは自分の殻を破って、試合中もしっかり声を出して戦っていくことが課題」とコメントした。

 そして最後は、パラ卓球台の国際賞受賞報告。「それぞれの障害に応じて、パラ選手たちが卓球台をどのように感じているのか」を具象化したパラ卓球台は、カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルでゴールドを受賞したのをはじめ、世界各国の広告賞やデザイン賞で受賞が続いている。会見には渋谷区の長谷部健区長も登場し、ネットまでの距離が非常に遠い『茶田モデル』のパラ卓球台を体感。「パラ卓球台を学校で授業に取り入れて、一緒に楽しむというコンセプトがすごく良い。2020年で決して終わりにしたくないし、障害に対する意識を変えていく大きなきっかけになればいい」と語った。

 なお、12月14日には渋谷区の「オリンピック・パラリンピック 競技リアル観戦事業」の一環として、東京・渋谷区スポーツセンターでパラ卓球のイベントが開催。パラのトップ選手のプレーが見られるほか、パラ卓球台での卓球体験もできる。ぜひ会場に足を運んでみてください!