大会第1日目は、予選リーグのみならず、世界のトップ選手たちによる大会直前の練習をじっくり見る良い機会だった。やはり目を引かれるのは中国選手の練習。極めて合理的でハイレベル、そして内容はシンプル。中国卓球で言うところの「簡単高級(シンプルな内容で、レベルの高いボールを打つ)」を改めて見せつけられた。
試合での戦術はもちろん重要だが、その戦術の運用も含めたトップ選手の練習は、やはり学ぶところが大きい。会場を後にして入った餐庁(レストラン)で、「トップ選手が試合の直前に、実際にどんな練習をしているのか」「あの練習のすごさや意味を、もっとわかりやすく伝えることはできないか」とミニ企画会議になった。今後の誌面に生かしていきますので、どうかご期待ください。
下写真左は、担当コーチの肖戦から多球練習の球出しを受ける張継科。ブッツリ切って、しかも出るか出ないかという低いツッツキを、苦もなくコースに打ち分けていく張継科。肖戦の球出しも一流の技、右手に一度に5つのボールを握っている。