99年大会以来、16年ぶりに国際ペア(異なる協会同士のペアリング)が解禁された今大会。混合ダブルスでは、許シン/梁夏銀(中国/韓国)、ルベッソン/陳夢(フランス/中国)をはじめ、多くの国際ペアが登場。ウェアの違うペアが世界選手権のコートに立っているのは、ちょっと不思議な感じもする。
そして混合ダブルス1回戦で最も会場を沸かせたのが、カラカセビッチ/パスカウスキーン(セルビア/リトアニア)。右シェークドライブの閻安と右シェークカットの武楊の変則ペアを、ゲームオールまで追い詰めた。あのワルドナーをして「天才」と言わしめたカラカセビッチの、回転とコースを自在に操るプレーは健在。ブンデスリーガの試合中にアキレス腱を切り、このまま引退かと思われたところから見事に復活してきた。97年世界選手権で劉国梁(現中国チーム総監督)を破ったのは、もう18年前ですか……。
元ヨーロッパチャンピオンのパウカウスキーン(旧姓ガルカウスカイテ)も、ミスが出ても果敢に武楊のカットをスマッシュで狙い打った。敗れたとはいえ、見事な戦いぶりだった。