昨年のJA全農世界卓球でのITTF総会で、今回の蘇州大会から異なる協会に所属する選手同士でペアを組んでダブルス種目に出場できるようになった。このいわゆる「国際ペア」が世界選手権で解禁されるのは、99年アイントホーヘン大会以来、実に16年ぶりだ。
混合ダブルスのルベッソン/陳夢(フランス/中国・上写真左)は、閻安/武楊(中国)を相手にルベッソンのカットの打ちミスが出て惜敗したが、打球点の早いルベッソンは中国選手とのペアでも悪くないコンビネーションを見せていた。女子ダブルスのナンタナー/李暁丹(タイ/中国・上写真右)は、李暁丹もちょっと東南アジア系の顔立ちなので、あまり国際ペアという感じがしない。
この中国×他国の選手のペアのみならず、ダブルス3種目には驚くほど多くの国際ペアが出場している。下写真のガルカウスカイテ/ペソツカ(リトアニア/ウクライナ)のように、チームメイトにあまり強い選手がいない場合、国際ペアは意味がある。かつてのサムソノフ/プリモラッツのようなペアがその典型。また、平野美/伊藤ペアが次戦で当たるリー・ジエ/リー・チェン(オランダ/ポーランド)のようなカットペアも、国際ペアが生きる好例か。賛否両論ある国際ペアだが、需要が多いのは事実だ。