昨日、白熱する男子グループリーグの韓国対クロアチアのさなか、副審の審判台の前面にあるスコアの電光掲示板に異変が起きていた。コートでは譚瑞午と鄭栄植が対戦しているのだが、電光掲示板の選手名は李尚洙とガチーナで、スコアはもうメチャクチャ。ルーレットのように目まぐるしくスコアが動き、0ー10になってみたり、5ゲームスマッチなのにスコアが3ー2になっていたり……。
この電光掲示板、今大会ではなんと主審が操作している。12年ドルトムント大会までは副審が操作、しかしトラブルも多く、東京大会では審判が操作を行うのは止めたという。そして今回の電光掲示板については、正しく表示されている試合のほうが少ないんじゃないか? と思うくらいミスが多い。2本や3本前のスコアで止まっているケースも多い。
大会初日の会見場のパネル崩壊に続き、記者席(プレスシート)のテーブルがグラグラだったり、セキュリティチェックがあまくてどこにでも自由に入れてしまったり、かと思えばひとりのスタッフが突然厳しい入場規制を始めたり……。昨日、激しいスコールと雷鳴がやってきた時は、会場の雨漏りや停電が心配だった。
今大会から男女とも最大96チームに出場が制限されている世界選手権団体戦。それでも開催規模は非常に大きい。日本や中国などの東アジアと、ヨーロッパ以外での開催が難しい大会になっているのだ。世界中から様々なレベルの選手が集う現在の世界選手権も、捨てがたい魅力はあるけれど、大会のステータスを上げるためにも、各大陸予選などの実施で大会をよりスリムに、ハイレベルにする時期に来ているのかもしれない。