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平成28年度全日本選手権速報

 大学生、高校生が目立つ初日、2日目の中で、大学院生も全日本に挑む。昨年春に早稲田大を卒業し、現在日本大学芸術学部の大学院に通う藤原康明(KKSC)が倉林奈保(ミズノスポーツサービス)とのペアで昨日混合ダブルス1回戦を突破。本日行われた2回戦で昨年度ベスト8の加藤由行/中畑夏海(フジ/愛知工業大)と対戦した。

 昨日は高校生ペアの勢いをうまくかわして勝利を収めたが、今日の試合は「最後は自分たちの試合ができたけど、相手が強くて驚きました(笑)」(藤原)とストレートで敗れた。それでも3ゲーム目は終盤に追い上げ、意地を見せた。

 大学院で藤原が学ぶのは「哲学」。早稲田大在学中から興味があり勉学を重ねているという。
 「哲学は生き方とか、考え方とか、ものごとの本質について考えるものなので、人間の行動の原点だと思います。それを深く追求していくのが面白い。多角的にものごとを見るという意味では卓球にもつながっていると思う。今は練習は週1回くらいだけど、毎日練習していた頃とは違った(卓球の)楽しみがありますね」(藤原)

 惜しくも大会を去ることになったが、試合後には清々しい笑顔を見せた藤原。忙しい勉学の合間の全日本をエンジョイした様子だった。

●混合ダブルス2回戦
加藤/中畑(フジ/愛知工業大) 9、2、10 藤原/倉林(KKSC/ミズノスポーツサービス)