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平成28年度全日本選手権速報

 愛工大名電の同士討ちとなった男子ジュニア決勝。昨日、張本を倒した宮本がその勢いのまま優勝へ駆け上がるかと思われたが、そこに王者が立ちふさがる。昨年の優勝者、そしてインターハイチャンピオンの木造は終始冷静に試合を進め、宮本を封殺した。

 宮本は台からやや下がって両ハンドを振っていくが、木造は台から下がらずに前陣でさばいていく。チキータで先手を取り、それを宮本がバックで狙い打つも、木造がさらにカウンターで狙い打つ。木造の完璧とも呼べる試合展開に宮本も為す術がなかったか。ストレートで決めて、天に向かって2連覇のVサイン!

 「うれしいというよりは、まだ一般があるので、そっちを頑張りたいという気持ち。決勝の内容は良すぎました。最初からプレーも気持ちも崩れないでできました。同士討ちはめちゃくちゃやりづらかった。でも全日本の決勝での経験がないと思って、気持ちはぼくのほうが有利だったと思う。
 ジュニアは開き直ってプレーしようと思っていました。今回はジュニアでは張本を倒すためにやってきたし、一般ではランクを取りにきました。優勝した時のVサインはちょっと試合前に考えてましたね」(木造)

 ジュニアの部では1ゲームしか落とさずに優勝した木造。圧勝の2連覇と言っていいだろう。しかし全日本選手権はまだ3日を残す中間地点。「一般のランク入りを取りにきた」。だからまだ休むわけにはいかない。明日からが木造の本番だ。

●男子ジュニア決勝
木造(愛工大名電) 6、8、5 宮本(愛工大名電)