午前11時にメイン会場に現れた中国チーム。馬龍、樊振東、許昕、張継科のビッグ4を筆頭に、各コートで快音を鳴らしていた。1本1本、2本2本のフットワーク練習など、内容はごくごく一般的だが、ボールの質は別格。常に最適な打球点を逃さずに、強烈で正確な打球を放っていた。
その中でも丁寧だけは武楊を相手に1時間ぶっ通しでカット打ち。アジア選手権では平野美宇に敗れたが、本来は対カットに不安を残す丁寧。近年は克服したかと思われたが、昨年の世界選手権のオランダ戦でリー・ジエに敗戦の瀬戸際まで追い込まれて、再び対カットに不安を残している。総合力がなければ世界チャンピオンにはなれない。今回、丁寧が優勝すれば王楠(99・01・03年)以来となる世界選手権3度目の優勝となるだけに、不安要素は少しでも払拭する構えだ。