●男子シングルス1回戦
ピスチェイ(スロバキア) 10、6、10、−7、5 鄭栄植(韓国)
リオ五輪では馬龍、張継科を追い詰めるなど、中国にじわりじわりと接近していた鄭栄植。新ボールに中国がほころびを見せる中、鄭栄植に大きなチャンスと思われたが、よもやの初戦負けでデュッセルドルフの舞台から消えることになった。
アジア勢が得意としている細かい台上と回転量の多いボールでの変化だが、回転量が減ったニッタクボールでは大きなラリー、カウンターが容易となり、ヨーロッパ勢はフルスイングで叩いていく。中国が弱くなったのではない。アジアの武器が弱まり、ヨーロッパのラリー能力が強まっているような印象を受けた。
鄭栄植がいくら止めても、ピスチェイは横殴りのようなミートを連発。ブロックの角度が合わず、「何でこんなボールが入るんだ?」という表情だった。
他にも許昕、黄鎮廷がヨーロッパ勢に初戦から苦戦するなど、ヨーロッパの卓球にボールが合っているように感じる。今大会、思わぬ波乱が起こるかもしれない。