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2017世界卓球デュッセルドルフ大会速報

 4月のアジア選手権での衝撃的な優勝以来、中国では平野美宇選手についての報道が爆発的に増えた。平野選手に限らず、昨年のリオ五輪の男子団体決勝で日本が中国を大いに苦しめたあたりから、日本の卓球界に関するニュースが一気に増えてきた印象だ。中国のメディアとしても、中国の一人勝ちよりは日本というライバルがいてくれたほうが話題は増える。

 ただ、中国でネットで流れているニュースというのは情報源があやふやだったり、個人のブログの引用だったりして、内容が杜撰(ずさん)なものが少なくない。

 中国が王曼昱(14・15年世界ジュニア2連覇)ほか4人の若手選手に平野選手の「コピー選手」を担当させているということについて、中国の一部の報道では、平野選手が「私はありふれたタイプの選手じゃないし、昔から自分のスタイルは特別なものだと思っていた」と言ったことになっている。しかし、実際には5月17日の公開練習後の囲み会見ではこう語っている。「私、よくいる卓球じゃないですか。昔から『あるある卓球』だなと思ってます。右の裏裏なんていっぱいいるし、美誠ちゃんみたいに特徴がないと思っていた」。コメントの内容が正反対なので、さすがにあきれてしまった。強引に「ビッグマウス」な選手に仕立てようとしているニュースが、他にもちらほらある。それだけ無視できない存在ということか。

 日本選手団は間もなく、最終合宿を行っていたグレンツァオからデュッセルドルフに入る。日本とは7時間の時差があるが、どの選手も海外リーグでのプレー、国際大会への遠征の経験は豊富。しっかり本大会に調子を合わせられるはず。明日は会場での練習の模様などもお伝えします。
  • 17日の公開練習での平野選手。ものはハッキリ言いますが、失礼なことは言いません