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 プロリーグに関しては、松下浩二委員長(プロリーグ設立検討委員会)はまだ口に出せない。なぜなら、まだ検討委員会レベルなのだから。もし準備委員会という形で昇華されていったら、その構想をマスコミにも語ってくれるだろう。
 相当にミーティングでもんでいるし、ある程度具体的なところまで進んでいるはずだ。注目すべき点は、企業スポーツとしての日本リーグとの共存共栄だ。プロリーグではJサッカーのリーグなどもそうだが、自治体・地域レベルでのクラブチームになり、チーム名から会社名は消えるものと予想される。そうなった時に企業スポーツが『了解』と簡単に参戦しないだろう。
 卓球関係者は短絡的に、「プロリーグができると日本リーグが衰退する」という強迫観念だけは捨てなければいけない。どこかで妥協し、お互いが栄えていく方法があるはずなのだから。

 思えば、サッカーのJリーグ(プロサッカーリーグ)も日本サッカーリーグ(卓球の日本リーグと同じ)が前身となっている。1980年代後半、世界的スポーツだったサッカーだが、国内での人気、マスコミでの取り扱われ方、選手の待遇は低く、サッカー協会を後ろ盾、もしくは一体となって、プロリーグ設立のために動いた経緯がある。この部分では今回の卓球のプロリーグ設立の動きとは違う。

 もしも日本リーグ側が「プロリーグ設立案」に反対の立場を取ったらどうなるのだろう。
 それはつまり、「プロリーグ設立準備委員会」から外れると言うことを意味している。
 将来的に全く別組織の「プロリーグ」と「日本リーグ」ができてしまう。バスケットボールのJBL(日本バスケットボールリーグ)とbjリーグ(プロバスケットリーグ)との対立構図を連想させるが、違う点は卓球の「プロリーグ設立準備委員会」は、日本卓球協会主導で動いていくプロジェクトであるという点だ。
 
 決断を迫られるのは日本卓球協会だけではない。日本卓球リーグも「協力する・一緒にやる」のか「協力できない・一緒にはできない」という大きな決断を迫られることになる。