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 ジャパンオープンの男子予選トーナメント2回戦に、今大会の日本選手団最年少である松島輝空(そら)が出場。昨年まで行われていたU-21(21歳以下)男女シングルスが今年は行われないため、いきなり男子シングルスでのワールドツアーデビュー、しかも対戦相手は世界ランキング37位の何鈞傑(ホ・クゥアンキ)だった。

 同じ左腕で、チキータがうまい何鈞傑に対し、フォア前へのサービスを多く使った松島だが、何鈞傑はフォア前もチキータで狙い、バック対バックの展開に持ち込んだ。松島がレシーブから強烈なフォアフリックを決める場面もあり、4ゲーム目は10−8でゲームポイントも握ったが、惜しくも逆転されて0−4で敗れた。しかし、11歳という年齢を考えれば、大健闘と言える内容だ。
 「相手のビデオは見てきたけど、チキータの質が全然違っていた。サービス・レシーブをもっと強化したい」とミックスゾーンで語った松島。一本取るたびに声を出し、喉(のど)はガラガラに枯れていた。「悔しい思いのほうが強いです。年上の選手でも負けは負けなので」(松島)。「松島はこういう舞台でも全然緊張しないですね、そういうところは(張本)智和と共通している。試合前ででもニコニコしてましたから」とベンチに入った田㔟邦史・男子JNT監督。

 そして女子予選トーナメント2回戦では、JOCエリートアカデミー所属の中学1年生、カットの小塩遥菜が登場。こちらも「あまり緊張しなかった」と笑顔で語った強心臓の持ち主。16年世界ジュニア女子複優勝のディアコヌ(ルーマニア)を4−1で破る金星を挙げた。しかし、金星と言っても試合内容は小塩が圧倒。鋭く横回転を加える小塩のカットとツッツキに対し、ディアコヌは中盤からツッツキで返すだけになり、最後は小塩のスマッシュを浴びた。
 「練習してきた攻撃が競った場面で出せて良かったです。横回転を入れたツッツキやカットからの攻撃練習に取り組んできました。ヨーロッパの選手はパワーがあるので、カットをもっと低く返せるようにしたいです。1回勝てたから良かったけど、次も勝てるようにしたい」(小塩)

●男子予選トーナメント2回戦
何鈞傑(香港) 6、9、7、13 松島(木下グループ)
●女子予選トーナメント2回戦
小塩(JOCエリートアカデミー) 11、−8、7、9、4 ディアコヌ(ルーマニア)
  • 身長139cmの松島が堂々のプレーを披露

  • 「エグい」カットを見せた小塩

  • こちらもカット、13年世界選手権中国代表の胡麗梅。ユ・モンユを破る