各種目の予選ラウンドが行われている大会第2日目のジャパンオープン。男子シングルス予選トーナメント3回戦で、中国オープンで15年世界選手権2位の方博(中国)を破った林昀儒(リン・ユンジュ/チャイニーズタイペイ)が張継科(中国)の胸を借りた。
抜群の予測能力を生かしたカウンタープレーに潜在能力を感じさせる林昀儒。しかし、張継科に対してはサービス・レシーブで優位に立てず。回転量の多い張継科のチキータに手を焼いた。少しずつフォアで狙い打つプレーが増えてきた張継科は、次第に試合勘を取り戻しつつあるのか。
「彼はまだ17歳だけど、中国選手にも勝ったことがあるから、特にバックハンドとサービスに注意して、しっかり準備をしてきた。短いラリーの中でしっかりプレーをコントロールできたと思う」(張継科)
吉村和弘はタイペイの陳建安に逆転勝ちし、きっちり明日の決勝トーナメント1回戦に勝ち上がった。0−2とリードされても焦らず、最後まで冷静なプレーを貫いた。琉球アスティーダに所属する江宏傑は、奥さんの福原愛さんが見守る中、香港オープン2位の趙勝敏を破って予選突破。巧みなサービスが特徴のドイツの左腕・デュダは、15年世界ジュニアチャンピオンの劉丁碩を下し、中国勢から白星を挙げている。
●男子シングルス予選トーナメント3回戦・一部の結果
張継科(中国) 11、7、9、−6、9 林昀儒(チャイニーズタイペイ)
吉村和弘 −6、−3、5、6、3、5 陳建安(チャイニーズタイペイ)
江宏傑(チャイニーズタイペイ) -8、8、12、-7、9、6 趙勝敏(韓国)
デュダ(ドイツ) 10、7、−7、8、−14、6 劉丁碩(中国)