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T2ダイヤモンド4日目
●女子シングルス準決勝
孫穎莎(スン・インシャ/中国)−4、−7、4、−10、2、1、1 王曼ユ(ワン・マンユ/中国) 

 世界ランキング3位、19歳の孫穎莎、同5位、20歳の王曼昱の対戦。国際大会での対戦成績は孫の5勝4敗とほぼ互角。
 出足から孫穎莎に元気がないのが気になった。昨日、丁寧を破った強さと速さが影を潜め、ミスを連発している。当然、簡単に王曼ユが2ゲーム連取した。気合いを入れる王に対し、元気がないように見える孫は冷静に戦っているとも言える。
 1−3と後がなくなった孫が、FAST5になった5ゲーム目からジリジリと追い上げる。孫は3−3と並び、最後は5-1で王を退け、決勝進出を決めた。何度も対戦している両者の心理的な駆け引きを見るような試合だった。

●男子シングルス準決勝
林ユン儒(リン・ユンジュ/チャイニーズタイペイ) 6、10、8、 林高遠(リン・ガオユァン/中国)
 世界ランキング10位、18歳の林ユン儒は同じサウスポー世界3位、24歳の林高遠と対戦。ランキングでは林高遠が上だが、今の林ユン儒とは互角と言って良いだろう。対戦成績は3勝1敗で林高遠は分が良いが、最後のジャパンオープンでは林ユン儒が勝っている。

 1ゲーム目、林高遠にミスが出て、林ユン儒が先取。2ゲーム目、林高遠のミスも減り、攻撃が決まっていく。しかし、終盤に林ユン儒がつかまえ10−10にすると、最後はサービスからの3球目フォアドライブをバッククロスに決め、11−10で2ゲーム連取した。
 3ゲーム目、6−6から2本連取する林ユン儒。林高遠の攻撃をうまく吸収しつつ、攻撃に転じる。11−8で取り、林ユン儒が3ゲーム連取した。
 4ゲーム目、出足で林ユン儒が4−1とリード。6−3で林高遠のロビングを打ちミスして6−4。これで流れが変わるかとも思いきや、やはり冷静。10−5から10−7になったところで林ユン儒がタイムアウト。10−8となった後、最後はフォアドライブが決まり、11−8で林ユン儒がストレートで林高遠を下した。どちらが世界3位かわからないような内容だった。

 林ユン儒の強さの特徴は「スムーズさ」。両ハンドの攻撃では姿勢が崩れず、バックからフォア、フォアからバック、守りから攻めと転換していっても連続動作が早い。フォア前のサービスもほとんどチキータで返すが、その後のバックへの戻りも早い。攻撃球は驚くほどのパワーボールに見えないが、しなるような腕の使い方でボールは相手の手元で伸びる。