1月27日に日本卓球協会は、日本女子の世界選手権団体戦の5番手(石垣)を発表したが、男子はまだ未発表。現段階では、松平健太(早稲田大・全日本選手権3位)、松平賢二(青森大・全日本選手権3位)が世界選手権団体戦の5番手としては有力だ。男女の5番手が発表されると予想されたが、男子は2月上旬のワールドツアー(プロツアー)が終わってからの発表となった。
5番手を巡る兄弟での争いとなりそうで、兄賢二は全日本選手権の準決勝敗退後、「まだ個人戦しか出たことがないので、ぜひ団体戦に出たい」と意欲を示した。
また、おそらく同時期に全日本男子はロンドン五輪のアジア大陸予選(4月19日~22日)に出場する3番手を発表する予定となっている。世界ランキング等を考えると、丹羽孝希(青森山田高・世界23位)が有力視され、同32位の吉田海偉(OVERLIGHT)、同46位の松平健太が候補として名前を連ねていた。しかも、選手個人の世界ランキングを元にシミュレーションされる世界チームランキングがシード権に関係するために、選手のランキングは重要な要素になる。
ところが、ここで急浮上しているのが、水谷を破って新全日本チャンピオンとなった吉村真晴(野田学園高)だ。全日本選手権では強烈なプレーでポテンシャルの高さを示した。ところが、吉村の世界ランキングは103位と上記の3人と比べると相当低い。普通にランキングを考えたら選出はあり得ないのだが、今後の国際大会での活躍とランキングの上昇を見越して、勝負に出るのか、という点にも注目が集まっている。