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 昭和34年度(1959年度)全日本優勝、1961年世界選手権日本代表の渋谷五郎(しぶたに・ごろう)氏が、10月25日午後10時、骨髄異形成症候群のため逝去された。83歳。

 秋田県生まれ、青森県育ちの渋谷氏は、西田沢中学時代に卓球をはじめ、青森高校3年時にインターハイでベスト8。明治大学に進学し、2年の時に全日本学生選手権で優勝、4年時には全日本選手権で優勝を果たす。カットと攻撃を融合させた独自のスタイルで、シェークハンドラケットを使用した史上初の全日本チャンピオンとなった。1961年には世界選手権北京大会に日本代表として出場している。
 現役引退後は母校・明治大学の監督を長年務め(1982~1993年)、多くの名選手を指導。息子である渋谷浩氏も平成11年度(1999年度)全日本選手権で優勝を飾り、史上初の親子二代での全日本シングルスチャンピオンとなった。
 
  • 昭和34年度の全日本選手権優勝時の渋谷五郎氏

  • 関東学生リーグでプレーする渋谷氏(右)。明治大学の主軸として活躍した

  • 写真は2020年10月18日、明治大学卓球部ドリームゲーム時の渋谷氏