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 ヨーロッパ卓球連合(ETTU)のステファノ・ボッシ会長が、国際卓球連盟(ITTF)の5月の総会での会長選に立候補することを表明した。
「卓球界では、アジアはめざましく良くなっているが、ヨーロッパは敗者になっているし、他の大陸も思ったほどに成長できていない。これは ITTFの戦略が適切でないからだ」と4月2日のオーストリアでの記者会見でボッシ氏は力強く語った。
「ITTFはすべてを自らコントロールしたいと考え、各大陸の活動を否定している。大陸の卓球連盟はもっと活動の中心になるべきで、アジアとヨーロッパももっと協力的にやっていくべきだ。我々、卓球ファミリーはITTFの中央集権化、大陸連盟の衰退を望んでいない。それらは財政的な問題を作り出す原因ともなるし、いくつかの深刻な違反行為の証拠をつかんでいる」という聞き捨てならない発言も入れながら、会長選挙への立候補の表明。「ITTFに透明性はない。もっとも大きな競技団体の一つであるITTFが、ビジネス集団ではなく偉大なスポーツ共同体という姿に立ち返ることを望んでいる」。
 現在、58歳のボッシ氏はイタリア代表として長く活躍し、イタリアチャンピオンにも輝いた実績を持っている。1996年から現在のETTUの会長職に就いていた。
 当初、シャララ現会長の再選確実と見られていたが、ボッシ氏の立候補で会長選に一石を投じることになり、お金のことまで言及する発言にITTFは穏やかではないだろう。それでも「シャララ有利」は動かないと言われているが、5月15日のITTF総会が注目されることになりそうだ。

写真は会長選に立候補表明したボッシ氏