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 4月16日、ITTF(国際卓球連盟)は5月に行われる世界選手権パリ大会(個人戦)のエントリーリストを発表した。
 最終エントリーはすでに3月13日に締め切られており、今後は選手の追加エントリーは認められず、選手の変更やエントリーのキャンセルのみ認められる。

 まず男子のエントリーでは、中国は国内選考会を通過した馬龍・張継科・許シン・閻安・王皓の5人に加え、08年北京五輪優勝の馬琳と昨年の世界ジュニア王者・樊振東をシングルスにエントリー。馬琳は世界選手権のシングルスは実に9回目の出場。悲願の世界選手権優勝への道のりは険しいが、スタートラインには立った。韓国は柳承敏・朱世爀・呉尚垠の3名がエントリーから外れ、金珉鉐・鄭栄植・徐賢徳らを中心とした若手に世代交代。タイペイは荘智淵が健在だが、陳建安や李佳陞といった伸び盛りの若手も出場する。

 ヨーロッパ勢では、ドイツはボル、オフチャロフ、シュテガー、バウム、フランチスカにドイツ選手権優勝のメンゲルと6名がエントリー。ズースは右ひざのケガが再発して欠場し、同じ欧州勢ではメイス(デンマーク)も臀部(でんぶ)の故障で欠場が決まっている。
 44歳(大会時)のプリモラッツ(クロアチア)、43歳のJ.セイブ(ベルギー)、40歳のシュラガー(オーストリア)やクレアンガ(ギリシャ)、37歳のサムソノフ(ベラルーシ)といったベテランもエントリーリストに名を連ねている。03年パリ大会優勝のシュラガーは大会に向けて、調整は順調な様子だ。

 女子のエントリーを見ると、中国は国内選考会で出場権を獲得した李暁霞・劉詩ウェン・武楊・胡麗梅・丁寧・朱雨玲に、11年世界ジュニア優勝の陳夢を加えた7名がシングルスに出場。前回大会で7人全員がベスト8に入った中国女子の壁は今大会も厚い。金璟娥・朴美英・唐イェ序らがエントリーを外れた韓国は男子と同様に世代交代が進み、石賀浄・梁夏銀・徐孝元らが出場。こちらも若手主体のチームになりつつある香港は、帖雅娜が欠場する。
 女子のヨーロッパ勢はベラルーシのVi.パブロビッチ、ルーマニアのドデアンとサマラ、ドイツの呉佳多、イバンチャンなど実力者が順当にエントリーされている。

 パリ大会のドローは5月11日に行われる。男女とも中国の優位が続いているが、中国男子が決勝に進めなかった03年パリ大会のように、予想外の試合が次々に起こる、エキサイティングな大会になることを期待したい。下写真は男女シングルスの連覇に挑むふたり、張継科(左)と丁寧(右)。