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 「ライバル国も世代交代が進み、若手が出てくる。このパリ大会によって、2016年のリオ五輪を戦う選手たちも想定できてくる。楽しい3年間が始まるわけです(笑)。ロンドン五輪の時も、09年横浜大会を戦ってから、ロンドンまでのイメージを作った。パリ大会はそれと同じタイミングですね」
 昨日の公開練習の囲み取材で、取材陣にそう語った日本女子NTの村上恭和監督。戦略家・村上監督はパリ大会の先にリオデジャネイロ五輪を見据えている。

 日本女子もメダルに近い位置にいるのはダブルスだろう。福原/平野、石川/森薗、藤井/若宮の3ペアは、男子と同様、いずれもメダルを獲得できるだけの力がある。実績のある福原/平野はもちろん、村上監督は、クウェートオープンで陳夢/朱雨玲を破った石川/森薗ペアに期待を寄せる。「(石川/森薗は)各国から研究されていないペアリングだし、両選手ともフォアハンドに威力がある。フォアハンドの攻撃力を生かして勢いに乗ることができれば、一番期待できると思います」(村上監督)。藤井/若宮は、コンビネーションの完成度の高さでは国内随一、世界でも屈指のレベルにある。前回ベスト8から、悲願である世界選手権のメダル獲得へ、ワンランクアップしたい。

 全日本選手権2連覇の福原愛は、「順調に調子を上げることができています」と調整に手応えを感じている様子。昨夏に手術をした右ひじは、練習後もすぐにアイシングをしてケアに努めていた。
 ちなみに03年世界選手権に初出場してからの10年間で、パリへは飛行機の乗り換えで1回寄っただけなのだとか。「10年前は10年前。今のプレーとは全然違うし、相手も違います」と言いながら、ロンドン五輪後に再びモチベーションを高められたのは、パリ大会によるところが大きい。観客のスタンディングオベーションに応える福原愛の姿が、再びパリ・ベルシースポーツホールで見られるだろうか。
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