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 2014年8月に中国・南京で第2回ユース五輪が開催される。 ITTF(国際卓球連盟) が定めたその選考基準、「The Road to Nanjing(南京への道)」の対象となるグローバルジュニアサーキット6大会のひとつ、カナダジュニアオープンの女子ジュニアシングルス決勝で自費参加の牛嶋星羅(正智深谷高)が優勝し、「The Road to Nanjing」の女子の獲得ポイントで1位に躍りでた。

 ITTF(国際卓球連盟)はグローバルジュニアサーキット6大会を対象として、各NOC(各オリンピック委員会・日本ではJOC)から一人のみの制限で6大会の獲得ポイントによるスタンディングリストの上位16名が14年1月の世界予選に出場し、その中の上位4名がユース五輪に出場と2月28日に発表。

 それ以外には14年2月に発表されるU18(18歳以下)の世界ランキング上位3名もユース五輪に出場。また14年1月から6月の間に行われる「The Road to Nanjing 2014(南京への道)」の大会の勝者が6名。さらに14年2月〜5月末までの大陸予選会で14名が選出され、加えて主催国枠1名、3者委員会推薦枠4名の合計男女32名によって、本戦は争われる。

 なお、出場資格年齢は、1996年1月1日から1999年12月31日の間に生まれた選手である。

 ただし、日本卓球協会は13年3月9日にユース五輪の日本代表候補選手選考基準を発表。

http://www.jtta.or.jp/topics/2014/14youtholympicselection.pdf

 この選考基準では、13年12月発表の世界ランキングの最上位の男女各1名(年齢有資格者)が14年1月の世界予選に出場。(最上位の選手が2月の世界ランキングで資格獲得が確実な場合は予選に派遣しない)
 つまり、ユース五輪の出場においてはITTFと日本卓球協会は異なる選考基準になっており、もし現在獲得ポイントで1位に躍り出た牛嶋選手よりも世界ランキングで上位の選手がいた場合、その選手が世界予選に派遣されることになる。

 もっとも強い選手を世界予選に派遣するのが日本卓球協会の強化本部方針であり、優先されるのは世界ランキングであることが選手選考基準から読み取れる。ITTFと日本卓球協会のダブルスタンダード(複数の基準)の中、自費参加を続ける牛嶋選手にとっては苦しい戦いが続く。
  • 「南京への道」の獲得ポイントで1位となった牛嶋星羅(13年インターハイより)