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 スポーツをやる意味と価値は何だろう。
 それは健全な体と心を作るためではなかったのだろうか。
 そう書き始めると、「そんなきれいごと言っても、試合で勝たなきゃ意味がないでしょ」「卓球は勝ち負けのスポーツだから、フェアプレーなんて二の次」と反論する人は多くいるでしょう。
 最近、国内の少年少女の大会で、バッドマナーやフェアプレー精神に欠けたシーンが多くなった。

 ある地方の指導者(全国で活躍するレベル)と話をした時も、「フェアプレーに試合をするのは理解していますが、勝たなきゃ認められない。勝たなきゃ子どもの親も喜んでくれない。勝たなきゃ協会からもチャンスをもらえないんですよ」と本音を漏らしていた。

 昔、隆盛を誇ったスウェーデンでは、クラブの指導者や親が子どもたちに、卓球をやる時間の中で「フェアプレー」を教える。不正な行動やプレーやバッドマナーは許さない。相手のサービスミスで喜ぶな、自分の打ったボールがエッジやネットインで入っても大喜びするな。これらのことを集団生活の中で教えていく。「フェアプレー」は「勝利」よりも優先順位が上なのです。
 不正に、不快感を与えながら勝利を得ても、その選手は尊敬されないのです。

 小さい頃から多くの大会があり、勝つことがすべてのように教え込まれた日本の子どもたち。勝利至上主義に走る指導者や父兄。
 卓球がスポーツとしてすべての人に尊敬を受けるものになっていかなくてはなりません。
 「ふん」と鼻で笑っても結構。まずは21日発売の卓球王国最新号の特集「フェアプレーとは何なのか」を読んでください。

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  • 世界選手権でタオルよりも先にサムソノフと握手を交わす松平健太

  • 同じく世界選手権で、試合後に握手を交わしながらお互いの健闘をたたえるボルと岸川