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 3月1日にスロベニアのリュブリャナで行われたITTF(国際卓球連盟)のEC会議(役員会)で、2011年より選手会会長を務めるサムソノフ(ベラルーシ)へのインタビューが行われた。以下はITTFのホームページから。

●選手会会長としての責任は感じますか? ITTFは選手の意見を聞き入れ、改善してくれていますか? 
【サムソノフ】私は選手の代表として総会に出席しないといけません。選手会会長として選手たちと連絡を取り、その問題を総会で討議します。例えば、大会の賞金やラケットコントロールについては常に議題に上がります。 
 変更可能なルールはいくつかありますので、かなり忙しいです。いつでも改善に取り組んでいます。例えば大会の状態だったり、組織のレベルだったり。私たちの仕事は意見を述べることであり、ITTFはそれを実行してくれる側ですが、思う通りにいかない時や、時間がかかることもあります。ITTFもまた、他の協会や外部の意見に耳を傾けないといけないと思います。とても複雑な過程ですが、どの組織も卓球というスポーツの改善に努めているのです。

●新しいプラスチックボールについて。もう打ってみましたか? また、この変更をどう思いますか? 卓球界にとってプラスでしょうか?
【サムソノフ】2011年から試打用にサンプルをいくつか受け取っています。新しいボールは卓球界にかなり大きな変化をもたらすと思います。たぶん、回転が減少するはずです。ITTFの認可が下りたボールをまだ受け取っていませんが、実際に触れるまでもう少し待たないといけません。試合のスピードが遅くなると聞いています。

●長年に渡り多くのルール変更に関わってきたと思いますが、今までで一番影響の大きかった変更は何ですか? ITTFが試合スピードを遅くしたい理由はわかりますか?
【サムソノフ】試合スピードを遅くすることは、観客やテレビの視聴者のためには良いことです。40mmボールの導入は大きな変更でした。その時の問題はボールの重さを同じにしないといけないということでしたが、できあがったボールは、38mmと変わらず良い品質に仕上がっていました。
 卓球というスポーツはスピードがとても速く、対戦相手との距離がとても近いので、完全な球でないボールや、軟らかい部分と硬い部分があるようなボールがあるとイレギュラーし、反応するのがとても難しいです。品質の低いボールが原因でのミスはたくさん起こっていると思います。新しいプラスティックボールが今までの問題点を改善し、選手が100%の力を出すことができるようになればうれしいですね。
<続く>

  • ITTFの選手会会長のサムソノフ