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ITTFのホームページからのアダム・シャララ会長のインタビュー

――現在、話題の中心はプラスチックボールの導入だと思います。ボールの変更はどう卓球界を変えて行くと思いますか? また、この変更は良い方向に動くと思いますか?

シャララ会長●大々的な変更まではいかないと思います。多くの選手やコーチに彼らの考えを聞きましたが、みんな意見が違います。私の考えとしては38mmから40mmボールに変わった時と同じようになるのではないかと思います。最初2、3カ月はうまくいかずプレーのレベルが少し落ちるが、6カ月後には徐々に慣れて来て、1年後には何も気にせずプレーできるようになると思います。40mmボールの時と同様に最初の年は難しいでしょう。特に最初の2、3ヵ月は。
 選手は調整が難しいでしょう。練習ではすぐに調整できても試合では今まで通りのプレーがとっさに出て多くのミスにつながるのではないでしょうか。新しいボールは滑らかになり、回転が落ちます。台との摩擦も減ります。また、プラスチックボールは少し硬くそして、速くなりますので、試合は少し速くなり、回転が減ると思います。現在とどう変わるかはわかりません。良し悪しはあると思いますが、セルロイドがいくつかの理由から使用できなくなるのですから、選択の余地はないのです。
 理由のひとつに高価格ということが上げられます。生産コストがかかるので、多くの国ではセルロイドボールの生産を嫌がっています。また、引火しやすく火事の原因となります。中国では多くの事件が起こり、政府はセルロイドの生産を中止することに決めました。セルロイドは燃えるのが本当に速い。爆発するような感じですので、飛行機内への持ち込みも禁止されています。プラスチックボールは環境には良くないかもしれませんが安全性は高くなるでしょう。今後、違った卓球を見ることになります。 <続く<