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3月1日のスロベニア・リュブリャナで行われたITTF(国際卓球連盟)のEC会議(役員会)でのITTFシャララ会長へのインタビュー。最後の掲載。


——ITTFの会長としてこれが最後の4年となり、2017年にはもう立候補しないと言っていました。会長として18年間を過ごした後、どんな生活が待っていると思いますか? 何か新しい目標はありますか? 卓球界に携わっていると思いますか?

シャララ会長●ジャック・ニコルソンの「恋愛適齢期」という映画があります。映画の中で彼には大きなプレッシャーがかかっていますが私も同じです。私は同時にたくさんのことをしており、若い時はエネルギーもあり時間もあったのでこなせていました。
 仕事量が同じでも年を取り、全てのことができないと感じてきました。時間が十分にないのです。時間の長さは同じです。しかし、年を取るとすべてがゆっくりになり、映画のように何かをあきらめないといけなくなります。15年間このポジションで働いてきました。それはかなり長い年月です。会長をやめたら家族やビジネスなど他のことをする時間がたくさんできます。
 実際には執行委員会に年次総会の「議長」という今後できる予定の役割を薦められています。パリの年次総会で少しもめました。私は次期会長候補であり、現会長、そして会議の議長でもありましたので、対立候補者はそれを嫌がりました。私が立候補者であるにもかかわらず、会議の議長も務めるので、自分自身に投票するように出席者に影響を及ぼすことができるというのです。影響を及ぼすかはわかりません。対立候補者が感じたことです。
 そのため、パリでは議長は代理を立て、私は他の副会長たちと同じく座っているだけでした。この方法で対立候補者は私が会長という地位を利用し、票を集めていると言うことができませんでした。会議後、私たちは会議のために「議長」に立てることも悪くない考えだと気付きました。
 弁護士やプロの議長を雇い、社長が自由に会議で発言できる会社もあります。執行委員会はこの考えに賛成。次回の総会から投票権を持たず、会議を進行する「議長」の役割を設けてみようと考えています。その役割に興味はあります。長い間その役割を実行してきましたし、卓球界とつながりが持てます。
 
——スロベニア卓球協会会長(Marjan Hribar)はリュブリアナが2016年の世界ジュニア選手権の開催地として立候補したいとウェルカムディナーの席で発表しました。オトセッツでの2013年ワールドカデットチャレンジ開催で成功した後でしたのでどう思いましたか?

シャララ会長●スロベニアが立候補してくれてとても嬉しいですし、ぜひ成功して欲しいと思っています。連盟がとても真剣で若くやる気があるのがわかります。そして、イベントの開催がとてもうまいです。
 2013ITTFワールドカデットチャレンジでの報告書はとても前向きなものでした。世界ジュニア選手権はワールドカデットチャレンジより大きな規模ですが、コントロールできないほどではありません。世界選手権のように大きな組織が必要な大会でもありません。
 昨日、日本の前原氏に世界選手権東京大会のボランティア数を聞きました。既に500名のボランティアが集まっているが、さらに200名が必要とのことでした。もちろん日本はそれに対して徹底しています。2012年のドルトムントでは280名でした。ということは、国によって違いはありますが、約400名必要で、それはとても大きな数です。比べて世界ジュニアはそこまで必要ない。スロベニアはうまくこなせると思います。ドイツや日本、中国のような大きな協会だけでなく、小さい協会にもっと大会を開催してほしい。

——最後に昨日のEC会議はどうでしたか? 何か重要な決定がありましたか? また、スロベニアの滞在中で一番印象に残ったことは何ですか?

シャララ会長●いくつか難しい議論がでました。ひとつはすでに言いましたが、世界選手権での参加人数を減らすことですが、執行委員の中でもみんなが同じ意見ではありません。全般的に見て会議は良い方向に進みました。ほとんどが世界戦東京大会の準備、そして、われわれが常に検討しなければならない小さな問題でした。
 (スロベニアの滞在は)すべてにおいて良かったです。とても良い印象です。まず第1として、とても温かいもてなし受けましたので世界ジュニアの開催もうまく行くと思います。選手は歓迎されていると感じるでしょう。
 第2にリュブリアナという街がとてもきれいです。窓の外を見ると街が見え、丘や山が見えます。とても感動しました。日曜日にはオトセッツ城ホテルにも行きました。雰囲気も良く、食べ物も最高でした。とても印象に残っており、ここからの距離も近い。とても気に入ったのでまた来たいと思っています。とくにオトセッツ城ホテルでリラックスしたいですが、その時は言いませんよ。みんなにわからないように来ます。私の妻はゴルフが好きなので、彼女はゴルフに行き私はスパでリラックスしたいですね。<終わり>
  • ITTFのシャララ会長