28日からのJA全農世界卓球東京大会まであと2週間となった。
卓球王国編集部では「大会公式プログラム」を製作中。毎日、何度も大会組織委員会とのやりとりがあるために、委員会の仕事量の多さと煩雑さが手に取るようにわかる。
毎日のように変更されるエントリーや選手団、役員の受け入れ、大会の運営、進行、テレビ局との折衝、会場内外のイベントの準備などがいよいよ慌ただしくなってきた。
組織委員会の様子を聞いていると、軽々しく「お金、予算云々」「やり方が云々」とは言えない。特に今回は少人数での仕切り(それも問題かもしれないが)のために痛々しいほどだ。何人か倒れるのでは・・と思ってしまう。過去の日本開催の時も事務局の人が救急車で運ばれた話は聞いた。冗談ではなく実話なので、そうならないことを祈っている。
それもこれも日本人の完璧主義的な性癖のせいかもしれない。先日のソチ五輪も聞くところによると運営は相当ずさんだったらしいが、過去の卓球の世界選手権でも、日本ほど完璧に運営をこなす国(協会)はない。パリでもモスクワでもドルトムントでも、実際に現地に行くと適当な面が多かった。それでも、大会は立派に終わる。
「なるようになるさ、力を抜いていこう」という考えには日本人はならない。なぜなら大会プログラムを作る我々も完璧にミスなく作ろうとしているのだから、組織委員会はなおさらだろう。
いよいよ世界卓球へのカウントダウン。選手団も戦っているように、準備している組織委員会も戦っている。