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 ヨーロッパではスポーツは地域のクラブで行う、いわゆる社会スポーツがほとんどだ。これは日本の「部活」のようなスポーツ・文化活動がないためだ。
 つまり、学校は勉強するところ。スポーツや音楽、文化活動は学校が終わってから様々なクラブでスポーツや趣味を楽しむ。
 また韓国でも同じだ。卓球部があるのはスポーツコースを持っている学校で部活動はない。彼らからすると、エリートではない一般の子どもたちもスポーツを行う日本の部活動は特殊なものに見えてしまうらしい。
 
 日本の部活動、とりわけ中学校の部活動への参加率は高い。これはみなさんもご存じのように、内申書との関係がある。「何かしら部活動をやっていると内申書が良くなる」という話がささやかれるために、名前だけの幽霊部員もいたり、週1回、2回だけ参加して、あとは塾に通う部員も最近は多い。またその活動も、「スポーツを楽しむクラブ」というよりも「体を鍛える体育教育の延長」の側面が大きい。

 日本の部活動にはネガティブな面も多々あるが、「競技人口の増加のために大きく貢献している」ことは間違いない。卓球においても、日本卓球協会の登録人口の半分近くは中体連であり、日本の卓球市場が大きいのは中体連や高体連などの購買層が大きいからだろう。