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 今でこそ、日本の高校生も日本リーガーも、転校したり、会社を変わったりするようになった。しかし、その昔、学校に一度入ったら転校はほとんど難しく、コーチと肌が合わない、そりが合わない子どもは3年間我慢してひっそりと卒業するのを待つだけだった。
 日本リーグでも移籍は簡単ではなかったし、90日ルールとかあって、練習母体から90日以上離れたらルール違反で出場停止の罰則を受けるとか、今思えばよくわからないルールがあった。これは試合の時だけの中国選手の助っ人や、企業の支社とか本社から試合だけでかき集めるだけのチームの抑制という名目だったらしい。
 中にはライバルチームに見張りをつけるとか、自ら見張りについたとか、嘘のような本当の話も飛び交っていたくらいだ。

 欧州のクラブでは、プロチームではルール(契約)があるものの、それ以外のクラブではジュニア選手がクラブを移動するのは当たり前のこと。つまり選手側がコーチを選んでいることになる。
 もちろん、その選手とコーチの間の人間関係が移籍に伴い円満にいかなくなるのは、仕方がないだろうけど、選手が我慢してクラブにいることはないのだ。
 次号(7月19日発売)では、水谷隼選手の特集と丹羽孝希選手のインタビューが掲載されるのだが、二人が異口同音でコーチのあるべき姿を語っているのが興味深い。強い選手ほど「自分」という「個」を持っている。その自分を生かすコーチを彼らは常に求めているのだ。

写真は、フリッケンハオゼンで丹羽選手がコーチを受けていた邱建新コーチ、現在は水谷選手のプライベートコーチ