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 日本卓球協会理事会では、国際部から「国際交流の状況」ということで、ITTFワールドツアーを含む国際交流大会への選手団派遣数を発表。平成24年度は40大会へ、のべ624人が派遣されていたのが、平成25年度は52大会、のべ975人まで増えていると発表した。この内訳は男子選手313人、女子選手326人、帯同者(団長・コーチ・ドクター・マッサー等)が336人となっている。
 選手数もさることながら帯同者が同じ規模でいることは驚きだ。この900人を越える数字に対して、一部の理事からは「多すぎると思う」という感想もあがった。確かに国際大会へ参加しても「日本人同士」の試合が多すぎる現実もある。決して安くない遠征費を使って海外へ行き、結局、「日本人同士の試合で負けました」という冗談のような話は少なくない。
 ちなみに8月のベラルーシオープンは日本から33人参加(うち帯同スタッフは10人)、そのうち自費参加は17人。チェコオープンは日本から57人(うち帯同スタッフは18人)、そのうち自費参加は22人だった。

 国際大会への派遣数は明らかに日本は世界で一番多い。急激に人数が増えているのは、JOCエリートアカデミーなどの派遣大会が多くなっていることや、自費参加で試合に参戦する選手やチームが増えているためだ。
 そのような国際大会への派遣が、五輪や世界選手権での成績につながっているという見方もある。「金にものを言わせる日本」と映らないでもないし、遠征続きのマイレージプレーヤーも多い。「なんちゃって国際大会参加」の関係者がいないとは思うが・・・。
 一方で、自費参加の選手は別にしても、効率の良い強化費の使い方を指摘する人もいるし、協会の選考基準が「世界ランキングを重視」のために自費参加が増えている一面もあるのかもしれない。
 他協会からは、数十名単位で参加する日本は「金満ニッポン」と映っているのは間違いないだろう。言い方を変えれば、卓球の選手、スタッフを後押しする経済力が日本にはまだあるとも言えるのだが・・。
  • ジャパンオープン2回戦での対戦となった丹羽孝希(手前)と森薗政崇

  • 同じくジャパンオープン2回戦では上田仁(奥)と大島祐哉が対戦した