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 ワールドカップも終わり、選手団が泊まるホテルで食事をしていた。10時近くに外へ出るとそこに1台のベンツがスーと入ってきた。助手席から降りてきたのは優勝した張継科。後ろの席から馬龍が降りてきた。そして張継科に「おめでとう」と握手。どこかで食事をしてきたのだろう。
自分のホテルへ戻り、メールを開く。そこにワールドカップ組織委員会とITTFからメディア宛てのメールが入っていた。
『緊急ニュース:大会のジュリー(陪審員)は、優勝後の張継科の行動(フェンスキック)を厳罰に処す。優勝賞金45000ドルを彼は受け取ることはできない』
 「優勝後の中国テレビに対しても、会見でも、本当に申し訳ない。自分の行動は容認されるものではない」と謝罪。しかし、これも優勝直後に近寄ってきた劉国梁監督の指示(?)か。
 メールの時間を見ると、19:01。握手をしたはいいが、車から降りてきた彼が「賞金没収」の命令を知っていたかどうかはわからない。
 タフな試合で興奮していたのはわかるが、衝動的な行動ではなかっただろう。毎回、狙ったようなパフォーマンスをする張継科だが、今回の「フェンス破壊」は明らかに度が過ぎたということか。
 良くも悪くも話題性のあるチャンピオンであることは間違いない。賞金やスポンサーマネーで超リッチなチャンピオンにとって、お金よりも名誉のほうが大切だったのか。
 破天荒な張継科から目が離せない。

*写真は大会の報道担当が卓球王国へプレゼントした破壊されたフェンスの破片。当初、ここに張継科のサインをもらうという予定だったが、会見後「それは勘弁してくれ」と本人に言われた
  • 表彰式での張継科

  • 1回目に張継科が蹴ったフェンスの破片